水曜日, 11月 28, 2012

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣



これも以前読んだ本を整理のため再読

要点はこのあたり
http://bukupe.com/summary/310
に書いてあるので多くは書かないとして、さらっと読めていいことは書いてあるので一読してもいいかも
この手の自己啓発は読んでも変わらないと意味ないので、あらためてがんばろっと^^

金曜日, 11月 23, 2012

社会主義化するアメリカ―米中「G2」時代の幕開け



発売当時に読んだ本を整理のため再読

オバマ氏と胡錦濤氏をリーダーにもつアメリカと中国がG2として今後存在感をますます高めていくこと

例えば両国の保険を例に取ると
オバマ氏は行き過ぎた格差を是正するために皆保険を目指している
これは、もともと開拓民が切り開いたので、"小さな政府"を望む国民が多いアメリカにとっては"大きな政府"となる
一方中国では、
指導者たちは格差を是正するために、底辺ごと経済全体を上げようとしている
執筆当時は保険の加入率は10%と少ない
これはお金を使わずに各自が何かあった時のために貯めておくことを意味する
この加入率を高めるより多くの人が安心して消費活動に参加できる、と目論み90%を目標にしている
つまり、今までとの比較ではもちろんあるものの、アメリカは社会主義に、中国は資本主義へと傾いていっている

最後のほうで小沢一郎氏を絶賛しているけど、これはブレインが書いた本を読んだ著者が小沢氏の考えとして理解したものの、その後の行動からただの壊し屋/選挙屋/政治屋ということがわかり、このあたりは書き直したい気持ちで満載だと思われる

わかりやすく良著だと思う

水曜日, 11月 21, 2012

この国のかたち〈4〉



この国のかたちを通して司馬さんは「統帥権」というものにこだわって筆を進めている

明治六年十月、辞表を出し国もとに帰った
理由は長州を中心に新政府の腐敗が目につき
これでは滅ぼした徳川家に申し訳がない
or
単なる私利私欲のための御一新であったなら戊辰戦争で犠牲になってきた将兵たちに申し訳がない
というもの

政府は維新最大の功労者の退隠に狼狽して、参議/近衛都督の辞表は受理したものの陸軍大将は「旧の如く」として受理せず、郷里に帰った西郷に対し陸軍大将の給金を送り続けた
西郷はその給料を私学校設立にあて、さらにはのちの西南戦争では陸軍大将の軍服を着て軍を進めた
当時の陸軍の主な薩摩人は西郷とともにやめていた点からも、統帥という立場からみれば極めて珍妙

本文は司馬ワールドが広すぎて興味の持ちにくい分野も多い
本文よりも本文後の対話?日本人の二十世紀、がおもしろい

でも司馬作品の中ではあまりオススメでないかも
★★

月曜日, 11月 19, 2012

日本の歴史〈2〉古代国家の成立 (中公文庫)



第一巻は私には合わなくてパラパラで終わらせましたがこの巻はおもしろかったですよ

中大兄皇子が中臣鎌足と大化の改新を起こしてのち天智天皇となっていく
二人三脚でやってきた大海人皇子と後継者の点でギクシャク
自分の息子に天皇位を継がせれたらいいなー、と考える天智天皇
古くは自分の子に継がせるよりは弟などに皇位継承させるのが一般的だったので、大海人皇子は疑心暗鬼
結局自分の子では荷が重すぎたようだと天智天皇は大海人皇子を皇位継承として臨終を迎えるがそれは辞退し隠居する
即位した天智天皇の子、大友皇子=弘文天皇を武力をもって倒し即位、天武天皇となる

今でこそアクが抜けたけど、昔は天皇家ってこんな感じのぐちゃぐちゃとか殺し合いばかりでしたよね:)

★★★

金曜日, 11月 16, 2012

日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)



この本は確か村上春樹が
早稲田とか超余裕だったよ、オレ全然勉強してねーのに受かっちゃったよ
英語は小説を原文で読んでたから余裕だったし
歴史は中公文庫の日本の歴史/世界の歴史が子供の頃から愛読書だったから
いやー、まぢで。左手で受験しちゃったよ
的な、ミサワ風の発言があったので自称歴史オタクとしては読んでみるかと積読していた

いい加減積読期間が長いなと思いいを決して手に取るも...
私にはアカデミックすぎたようです
つまんなくてパラパラと飛ばし読みした程度で読んだことに
評価も高いし私がアカデミックな文章が受け付けないだけで良著なのでしょう..



水曜日, 11月 14, 2012

燃えよ剣〈下〉



さすが司馬さんの作品
前半はさほどだけどオーケストラのように中後半からどんどんとおもしろくなっていく

今回も事前の私見では
時代を読めず流れに乗れなかった集団
というネガティブなイメージしかなかったのに、土方歳三や沖田総司に対してあざやかに散っていった華のような断然プラスのイメージができた

薩長が天使をかついだので逆賊の汚名を恐れた徳川慶喜は逃げ出す
はしごを外された形になった新選組は大阪で取り残されるも江戸に逃げ帰って体制を立て直す
そこでも徳川に忠を尽くそうとする近藤新選組は
新選組が江戸にいてはまとまる話もまとまらない
と、講和の邪魔者扱いされほうぼうに退けられる

のちに徳川慶喜
彼は新政府に気を使って政治的な言動は一切なかった
近藤と土方について聞かれた時に、代々録を食んできた武士階級が次々と逃げ出すなか、百姓上がりの若者たちが常に最前線で命をはっていたこと、それらの行動を幕府の事情のため裏切り続けたことに対して涙を流し続けたことに対して感情が溢れた

北関東に転戦していった近藤は、土方歳三が止めるのも聞かず
素直に降伏すりゃそんな悪いようにはしねーっぺ
と新政府軍に降伏しその後首をはねられる

土方歳三はただのテロリストではなく、源義経や楠木正成に通じるような少をもって大を倒す、すすぐれた"喧嘩屋"

五稜郭まで転戦した中で、旧幕側の総裁、副総裁、陸海軍奉行など八人の閣僚のなかで戦死したのは歳三ただひとり。
八人の閣僚のうち、榎本武揚、荒井郁之助、大鳥圭介、永井尚志の四人はのち赦免されて新政府に仕えている。

土方歳三にとっては時勢とかどうでもよく、降伏するには彼がつくり散っていった新選組たちに合わせる顔がなく、そもそも捕まっても斬首が待っているため彼にとっての美学を貫く。
このあたりは漢です。かくあらねば。

★★★★★

月曜日, 11月 12, 2012

燃えよ剣〈上〉



新選組、というとあまり知る必要がないなと思って興味を持っていなかったのだけど司馬さんの作品なので手に取る

新選組というよりは土方歳三個人にスポットをあてた作品
前半部分は武蔵の薬屋だった土方歳三が京都の警察職の新選組をつくっていくまで

司馬さんの作品は前半はとりたてていうほどおもしろくもない
調査や表現に圧倒されることはあっても、毎度こんなもんですね

★★★