木曜日, 4月 30, 2009

経済ってそういうことだったのか会議



こちらも薦められていたため購入し読了

最初から小学生が牛乳キャップを集めるところを擬似通貨とみたてるところに
さすが広告マンの佐藤さんの実力を感じる。

また、竹中さんは、外資有利にものごとを進めすぎではないかと感じた面も
あったが、"税金の話"などを読むにフェアを愛する人なのだろうと理解。
私も人頭税に昔から賛成。
節税など日本が諸外国に対して付加価値を提供する行為ではないから、そんな
ことのために時間など本来であれば使うべきではないと思う。

稼いでいる人には24時間警察が守ってくれたり、道路が混んでいても優先的に
通らせてくれたりするわけでもないのに、税の多少があるのは立派な差別と感じる。

一方に対しては
いくら働いても税金をとられるということでやる気をなくさせる。
もう一方に対しては、
そんなに働かなくても食べていけるということでやる気をなくさせる。
不思議な制度

アメリカ経済、の章
竹中語録ではないが、紹介されていたケネディ氏の言葉が印象に残る
"And so my fellow Americans: ask not what your country can do for you
- ask what you can do for your country."

ただ少しアメリカをよく書きすぎではないかと思う
フロンティア精神などではなく、経済利権により戦争を起こすことのほうが
動機としては大きいのではないか。

通貨については、
昔、アジアが困っていた時に、円資産で貸しこむべきであった
そうすれば円はもっと広がった、と当時の政治を批判。
私も時期によっては日本がアジア通貨の主導を握れたのではないかと...

改めて、本を読む前の印象よりも
自由競争
結果の平等ではなく機会の平等
を信奉する人なのだなと好印象を持った

水曜日, 4月 29, 2009

サブプライム後の新世界経済~10年先を読む「経済予測力」の磨き方



前著、サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践から半年程の期間を経て発売されました。
購入前から、「良著であること」「が、内容の大半は前著の繰り返しであること」は想定済みでした。
「良著であること」は良心的な筆者であるので初心者にもわかりやすく大事な点を何度も
繰り返し述べています。
「繰り返しであること」はいい意味でも悪い意味でも、言葉を大事にする姿勢が見え
著者の他の本も読んだ私としては同じ内容を感じました。
大事でありながら実践できないこともあるから何度も、という意図もあるのでしょうが。

重要指標メモ
中古住宅販売件数、S&Pケース・シラー住宅価格指数、中古住宅在庫件数
件数が指標となるのは、価格は需要と供給である程度決まるから

QUICK短観
日銀短観と計測の仕方は一緒だが速報性が高い

火曜日, 4月 28, 2009

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方



堀江さんのblogにて薦められていたため読了
こちらのblogの方

感想としては、ご本人もおそらく出版社からの要請でありいい経験になるから
執筆されたと思いますし、こういった方向の本を読まれたことがない方には
いい書籍だと思われます。
が、ご本人も自覚されていると思われますが橘玲さんの書籍にタッチも似ていますし、内容もかぶる内容が多いです。

著者の主張としては
優秀なプロの投資家が参加している市場は効率的で、もし儲かる隙があればすぐに
裁定取引で埋められてしまう。
また、プロの運用する投資信託は、プロに報酬を払わねばならない分、コストが高くつく。
投資などするよりもまじめにサラリーマンをやっていた方が効率よく儲けられる。
それでも取引したければインデックス商品にしなさい、という主張です。

最後にアセットアロケーションと長期投資の話が書かれていますが、アメリカの
過剰消費を背景とした高度経済成長が崩れた今、長期投資の神話はもう崩れまし
たし、アセットアロケーションについても下がる時は一度にすべてが下がる可能性
もあることなどに触れて欲しいと思います。
そうしないとたぶん著者は自分は他より優れていると思っていると思いますが、
そこらにあふれる本とレベルとしては一緒ですよね。

月曜日, 4月 27, 2009

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる



タイトルにつられて中古にて購入
著者は私は知らなかったが著名な放送作家/DJで奥さんは沢尻エリカさんとのこと

読み始めてみると、早速
「外国の話です。日本では規制だの利権だのがあるので実現していません」

今、航空業界では富裕層向けに特化したシャワーやベッドも完備した個室型の
サービスと、LCC(ローコストキャリア)に代表されるサービスとに二極化している。

LCCの仕組みはこうだ
・機内食などのコストを上げる要因のサービスは提供しない
・ブランケットなどは付加サービスと位置づけ有料とする
・飛行機は空にいるときに稼いでいるのであって地上にいる時はコスト以外の
なにものでもないので、地上にいる時間をなるべく減らす
・人気がある、つまり離発着料が高い都心の空港は避ける
・飛行機のタイプは1つに集約する。価格的にも安く実績がありマニュアル化も
しやすい他航空会社のお下がりで主に運行

つまり、いつまで島国根性だして、「出発前の2時間前に来るように」などと
格式張らずに、長距離バスやせめて新幹線並みの一移動手段と位置づけないと
いつまでたっても日本の飛行機のコストは下がらないだろう、と。

日本は利権だったり、空の旅を過度に特別視しているため、シンガポールや
マレーシアはじめ、アジアの国々にハブ空港としての地位を奪われている。
最近では韓国のインチョン空港にも利便性などの点で抜かれているだろう。

海外によくいく知人に実際聞いてみたところ
「確かに安かったけど、とんでもないところにおろされて結局1日ぐらいかかる」
とのこと
目的地がどこかによっては利用したい

日曜日, 4月 26, 2009

SPA 12/9

週刊誌はほとんど買わないが注目しているBNF氏が載っていたので衝動買い
整理のために再読

グラフなどが必要なければ
http://kabushiki-blog.com/article/110586959.html
にほぼすべての内容が載っていました

土曜日, 4月 25, 2009

金曜日, 4月 24, 2009

株式市場「強者」の論理



これまた他の著者の書籍とさほど変わらないことが書いてあるが、基本から幅広く書かれている良著

木曜日, 4月 23, 2009

日本より世界を見よ!株式投資再入門



他の著者の書籍とさほど変わらないことが書いてあるが、基本から幅広く書かれている良著

水曜日, 4月 22, 2009

株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる



amazonの評価も非常に高いことがわかるロジカルな内容の良著
売買代金の50~60%を占める海外投資家が買えば上がるし売れば下がる
彼らはトレンドを重視するし、トレンドを自ら作り出す
なのでそのトレンドを見極め、早く売らされることなく波に乗ろう、という話

この書籍の懸念点は、
世界のマーケットでのプレゼンスが薄くなってきた日本市場
一時的に突っ込んで去っていくことはあっても、長期トレンドを作る程
外国勢が戻ってくるのかどうか。

火曜日, 4月 21, 2009

夢に日付を!



青年社長2の文庫化さらには105円化が待ち遠しい渡邉さん自信の代表作

理想の人生を送るために六本の柱をイメージする
・仕事:どのように社会から認められたいか?
・家庭:どんな家庭をつくりたいか?
・教養:どんな教養を身につけたいか?
・財産:将来どのくらいのお金を持っていたいか?
・趣味:将来どんな趣味をもっているか?
・健康:健康状態はどうありたいか?
の6つ

1年程前に私が立てたメモ書き
もっと書いたはずが、そのメモを紛失した模様;;

仕事:
-ITで株式公開、飲食業、政治、環境
-IT技術力

家庭:
-お互いに高め合う、円満。食事/月

教養:
-MBA、歴史、財務、哲学、科学、心理学
-英語、中国語、スペイン語

財産:
-リタイア、経済的独立

趣味:
-インドア5個 ピアノ/ビリヤード/文筆/写真/料理/ファッション
-アウトドア5個 ゴルフ/サーフィン/ハイキング/世界遺産めぐり/スキューバ/サッカー

健康:
季節によらず健康、ウォーキング、さらに健康的な食事、水泳、背筋をよく、早寝早起

月曜日, 4月 20, 2009

日曜日, 4月 19, 2009

サブプライム後に何が起きているのか



サブプライム問題とは何かの続編。
1章から4章まではイスラム金融などの前著にはあまりなかった話題に触れつつ
その後の展開を記載。

5章6章が前著とかぶる場面もあるがとても参考になり面白い。
世界の覇権が今後アメリカから中国/イスラムに移って行くのか?という話と
日本に対するエール。

土曜日, 4月 18, 2009

持たない暮らし



基本的に「持たない暮らし」を実践できている(ただし本以外...)と思われる
私には当たり前と思われることが書いてあるが、それでも良著。

物がなければ片付けも必要なくなるので時間節約になる
物に家を乗っ取られたような状態になることもないのでストレスが溜まりにくい

持つのであれば、それを持つことで自分が幸せになれるような物を持ちましょう

こつは
1. もらわない
2. 買わない
3. ストックしない
4. 捨てる
5. 代用する
6. 借りる
7. なしで済ます

金曜日, 4月 17, 2009

仕手株でしっかり儲ける投資術



2005年8月時点で、「あと2年が勝負、2年後付近でアメリカの住宅バブルが
はじける」と警告している著者の分析力はさすが。

書籍名はミーハーな感じを受けるが、内容は至って実践的でロジカルな良著。

1章は心理面も含め注意を喚起、いちいち耳が痛い
・機械的に冷静に行動ができる
・失敗を素直に認め軌道修正できる
・迅速に損切りができる
これができれば成績が上がる、という人は多いでしょう
・短期投資を心がける
-長期高度成長期が終わった今
-変化が激しく、5年10年先を読むことが難しい今
長期投資はリスクが高い
・一部の売買で利益の大半を稼ぎだす
-含み益は売り、含み損はそのまま = 負け組
-含み損は売り、含み益は買い増す = 勝ち組
・高パフォーマンスを狙うには仕手株の短期投資が一番

その仕手株を見分けるポイントは以下と指摘する
1. 発行株数が少ないこと
(80,000,千株よりすくないこと、50,000,千株以下が望ましい)
2. 浮動株が50%以下であること
(20%後半から40%前半であることが望ましい)
3. 資本金が少ないこと
(100億円以下であること、50億円以下が望ましい)
4. 貸借銘柄であること
(2部の銘柄は貸借銘柄でないものが多い)
5. 株価100円~300円台の銘柄であること

木曜日, 4月 16, 2009

会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人



以前買った本、これまた片付けついでに読了

今後のサラリーマンの評価はますます二極化していくのでがんばろう、という話。

水曜日, 4月 15, 2009

小説 上杉鷹山





昔読んだ本を整理のため読了

代表的日本人に取り上げられているため、ケネディ他から「最も尊敬する日本人」と言われたなど
逆輸入という形で有名な上杉 鷹山/上杉 治憲

締めるところは締め、投資するところは投資し、いつの時代でも望まれるような
優れた藩主/政治家だと感じます。ただ全編を通じ暗いですね。

火曜日, 4月 14, 2009

コア・コンピタンス経営



いろいろなところで推薦されていたのでかなり昔購入しました。

当時はトライしたが、翻訳ということもありか、読んでてもあまり面白くなく再チャレンジ。

が、今回、珍しく本を途中で読むのを放棄しました。
私に合わないだけなのでしょうが、もっと短く言えることを回りくどくて何が言いたい
のかわかりませんでした。うわべっぽいハヤリの経営の言葉で言葉遊びをしているよう
にしか思えず、訳者も著者ですら何言ってるのかわかって書いてるのかなと。

書いてるときには斬新でも、今では当たり前のこともあり、どうしても「何を今更
『新大陸!』と喜んでるんだろう」と感じてしまったのはやむなしか。

アマゾンの評価も高いようなので、私が翻訳物が苦手で読解力がなく合ってないのでしょう。

月曜日, 4月 13, 2009

マネー力



大前さんによる青年への健全なカツアゲとして購入、読了

書籍名こそ「マネー力」となっているが、マネーに関することで参考に
なることはあまりないと思われる。
長期投資や分散投資を紹介しているが、今更そんなことを書かれて少々照れた。
春山さんの長期分散投資に関する考察が秀逸と思われる。
やはり大前さんは違う分野の偉人であってこの分野ではないのであろう。

参考になった箇所を記載すると
・ヘッジファンドに能力/蓄え/仕組みの面から対抗できるのは日本と中国しかない。
日本は100兆円以上、中国は200兆円の外貨準備があるため。
・世界の自動車メーカで勝ち組であり、プリウスを生む力もあり、経営ノウハウ
もあり、改善(カイゼン)もできるトヨタのPBRが1を割ること、つまり解散価値が
ゼロである株価はどう考えても異常。中国の金持ちが元気になったら優良企業を
買収しにくるのではないか。
・北海道が中国から注目されている。雪やスキーなど。旅行が多くなっているので
いっそゲレンデ含め買収を計画している人もいる。
・ソフトバンクがホワイトプランでがんばって毎月の純増が10万人程度
チャイナモバイルは毎月500万人ぐらいの純増がある。年間6000万人。
つまり1年でdocomoの契約数5500万人を超えてしまう。証券業界も同様。
・インドもタタグループを筆頭に世界規模の活動をしている
ジャガーとランドローバをタタが買収した衝撃、鉄鋼やお茶でも同様の買収
・ロシアはオイルマネーのおかげで2007年に債務国から債権国になった
・オイルマネーだけでなく、プーチンのフラットタックス(13%)も好況の原因
・結果、所得を隠す必要が薄れ、25%の増収となった
・2007年、著者は年間を通して初めてアメリカを訪れなかった
・アメリカに所有していた6軒の家も売り払った、魅力がないから
・基軸通貨は20世紀半ばには
-健全な基準を設けているユーロ(東に拡大しロシアをも飲み込むか?)
-やはりまだまだドル
-中国
-インド
が中心となる
・15年かけて道州制に移行する、って平均年齢が60を過ぎた還暦国家が抜本的
改革などできるわけがない。変わるなら今しかない。
・「世界第二位の経済大国」の地位を中国に明け渡すのは時間の問題
その時にまだ「世界第三位の経済大国」といい続けるのか?
日本のGDPが落ちているのは為替の影響もあるが、日本人一人当たりの生産性が落ちているから
・「美しい日本語」を話せても、それではメシが食えない
・教育再生会議の最終報告書「ニートやフリータをなんとかしよう」
「いじめをなくそう」は教育の本質とは関係がない。
「世界で通用する人材をこうやって教育する」という内容がない
ニートやフリータに職業訓練を施し、仕事に就かせることができても何の
意味があるのか?工業化社会の大量生産に適した人材に置き換わる、その程度の
人材はお隣中国にはすでに何億人も居る。ニート/フリータ対策がうまくいっても
日本の経済力が上がるわけではなく、本人達も中国の労働者以上に幸せになれない。
盛り込むべきは
「世界中の人とコミュニケーションが可能で、どの人に対してもリーダシップを
発揮することができ、なおかつ余人を持って代えがたいスキルを持つ人材の育成」

あとは大前さんの行っている活動の宣伝

日曜日, 4月 12, 2009

覇王の家〈上〉



以前から徳川家康という人物には興味をもっていた。
カエサルだったり家康だったり、その後何百年も続くようなシステムの礎を
築いた人物がどのように考えたか、などに心魅かれる傾向がある。

三河の勤勉/排他的な民族がその後の徳川300年の支配勢力であったことから
現代の日本人の原型が作られたと筆者は分析。

また、家康の性格を形作ったものとして
1.父/祖父を重臣の謀反のような形で若くして失っていること。
2.今川家/織田家に人質として青年期を過ごしたこと。
3.(織田家以外はそうであったようだが)徳川家とは酒井家をはじめとする
有力な豪族を束ねる中世型組織の長であったに過ぎないこと。
を挙げる

3.については、会社組織で例えると
織田家は信長100%株主かつ取締役も信長ひとり、あとの五人衆はせいぜい
部長クラスといったところ。
徳川家および他の大名と呼ばれる家は、比率は例であるが、徳川家45%、
酒井家20%、その他大久保党、本多党、石川党などが株主、役員も家康が
代表権をもつものの当然その他の家からも役員が構成されるという組織。

読み進めてもわからないのが、(おそらく筆者もわからないので断言していない)
信長は家康を利用価値がある一つの同名者として便利に使っていた。
が、家康が信長をここまで援助し続けたのはなぜであろうということ。

信長が天下一統(というより京を抑えた)を成せたのは家康の力による
ところが大きく、感謝を最大限示していた。
(家康に接待をしてもらったその接待返しが足らなかったという理由で
光秀をしかりとばしたり)

筆者は天下人となった信長についていけば、
家康の最大の関心事である三河およびその周辺の領土が守られる
と書かれていたが、信長が天下人になるはるか以前の弱小勢力であった
ときから、むしろ援助していては徳川家さえも危うくなるような状況下
においても、何度も死に直面しながらも支えたというところが謎である。

また、理由があったにせよ、信康と篠山を殺せと信長に命じられ、後年
まで後悔を口にするほど不本意ながら葬ったところも印象的。

結果論で言えば家康の眼力は正しく、信長は天下人となったわけだが
タラレバでいえば、家康が支援せず敵方についていれば信長の天下一統は
ならなかったのではないか。なぜそこまで盲目的に従っていったのだろう。

下巻に続く

土曜日, 4月 11, 2009

dmidecode : Linuxでmemoryの空きslotや搭載量を調べるコマンド

いざ必要になり使うという時には忘れ
何度か検索をするはめになったためメモ

日本ではなのか、世界的にもなのかとにかくあまりメジャーでは
ないコマンドのようで情報が少ないため検索に時間がかかる。

$ dmidecode

$ man dmidecode
によると DMI table decoder の意味

金曜日, 4月 10, 2009

遊ぶ奴ほどよくデキる



10代のロック少年がCDを盲目的に買うように、既読の本と類似内容とわかりつつも
大前さんの本出ると購入してしまう。さすがに保管しきれないので文庫だけ。

この手の本を読むと、もっと遊ばねば、と危機感を感じる。最近ピアノも弾けていない。

大前さんは2~3週間に一度"癒しの日"をもうけているそう。リラックスするための日。
美容院/マッサージ/靖国神社や千鳥が淵、江戸川の河川敷を散策したり。

家について
最近10年間で東京都内に勤務するサラリーマンが購入した住宅の平均価格は5,000万円。
それに3,500万のローンを35年で組んでいる。これだけの投資だが通勤は1時間、自然
あふれる環境でも特別広くもない。中途半端。
そうであれば、4,000万で勤務先に近いマンションを買い、1,000万でセカンドハウスを
手に入れ、オフをそこで過ごしたらどうか。定期借地権もオススメ。

また、以下を薦める
・家族で日帰りグルメ旅行
・週末のオフは金曜日の夜から
・体力を要するレジャーは土曜、日曜は身体を休めつつ夜から仕事モードに

歴史小説は好きでよく読むが、敗者の歴史を読むべしと説く
織田/豊臣/徳川や坂本龍馬/勝海舟/吉田松陰を読んでも、「昔の日本人はすごかった」
「同じ日本人として自分も頑張ろう」程度で終わってしまう。
小栗忠順、河合継之助など、時代の敗者や非主流の物語を読むべし。

哲学書/自然科学書を読むべし
ソクラテス、プラトンをはじめとする西洋哲学
ファラデーやダーウィンをはじめとする自然科学書の古典
雑誌は乱読、グルメ系と旅行系

一人の時間を生産的に過ごす
・一人になる時間をスケジュールに組み込み習慣化する
・リフレッシュのための空間と思考のための空間を使い分ける

多忙を理由に親孝行しないと死んでからいつまでも後悔する
マイレージをためて親を旅行に連れて行ってあげよう

仕事の利害関係がない人とパブで飲み交遊を広げよう

レストランのリストを充実させる
知人友人にお勧めの店を聞きまくる
お店の人に「このあたりの美味しい店」を聞く
店は価格別に情報整理すべし
まずはランチで味を確認
隠れ家を二軒確保せよ

ホステスは情報の宝
若い日本人であれば、流行の半歩先をいっているので何がいるかマーケティングする
外国人ホステスと話すことにより、その国の勉強ができる
特に東欧は教育レベルも高い女性が多く、いい情報源になる

子供の教育は妻に任せないこと
夫婦間で話し合って教育に関するコンセンサスをもっておくこと
夫が「伸び伸び育てたい」、妻が「小さい頃から勉強/受験重視」では子供は混乱する
子育て以外にも家計や生活設計に関することをよく話しておく

例えば毎週木曜の夜を家庭の定期点検日にする、金曜日は読書など
・自分の目的に沿った主体的な時間の使い方ができる
・曜日ごとに異なる予定が入るので、1週間にメリハリが生まれる
・予定があれば、会社を出るべき理由と時間が明確になり、仕事が早く終わる
・酒に誘われた時、付き合うかどうか判断が明確になる
・週末の時間を本格的な趣味や家族との行楽に使うことで、本当のリフレッシュができる
と、パターン化することによるメリットがある

子供部屋など要らないので父親の書斎をつくろう
子供部屋があるから子供とコミュニケーションがとれなくなる、子供が偉いと勘違いする
・自分の居場所ができて、精神的にリラックスできる
・ビジネス能力を高めるための勉強を落ち着いてできる
・勉強している姿を子供に見せられる
というメリットがある

テレビを見ながらの食事が家庭を崩壊させる、テレビなぞ要らん

子供への説教は対面で、悩みは散歩中に聞こう

子供へ小遣いは年齢に応じて、とせずに労働の対価とせよ

木曜日, 4月 09, 2009

これから5年・かしこい頭の使い方―堀紘一の実践ビジネス講座



以前買った本、片付けついでに読了

ビジネスの要諦は差別化にあり、差別化とは
・誰にも真似ができない
・真似がしにくい
・真似をしたら損だ
のいずれかをもって達成する必要があると説く

差別化の例
・他社が天井を低くしてマンションの販売戸数を多くしようと思う中、顧客満足を
高めるため天井を高くするサンウッド
・他社が全国紙で勝負する中、経済紙の位置を確立
・成功の自信をもつビジネス企画、トヨタ/日産がもしやるなら意地でもやらないという吉沢精神@ホンダ

差別化ができていない例
・インターネット証券会社
価格競争になり、ついに無料の証券会社に行き着いた


では具体的にはどう差別化するか?

類推 と 順列・組み合わせの変更

類推
・フェデックスからヒントを得たクロネコヤマト

順列・組み合わせの変更
・トヨタのカンバン
「完成車にするには、今何が足りないのか?」と、完成車の一歩手前の行程から
前の行程へ信号を送りながら、それぞれの部品供給の時刻、それぞれの数量など
の細かい指示を出して行く
・ベネトンの色づけ
流行の多くは型でなく色にあると理解し、「何が売れたか?」から色以外の完成品
に色づけをし、タイムリーに最終完成品を供給する仕組み。


また、ビジネスで大事なのは
1.信頼
2.時間
3.能力と得意技
4.お金
の順であると説く。お金は失ったら取り返せるが信頼や時間は取り返せないため。

"口約束を軽んじるベンチャー経営者達"として証券取引を例に説明。
「A株をX円で買ってください」と注文を出し、その後思い違いをしたとする。
1,2度ぐらいであればそんなことは言ってないと言い張れるだろう。
が、その後、その証券会社は自分とは取引をしてくれない。

優秀な人間ほど時間管理がうまい
ソニーのCEOをやられていた出井さんを引き合いに出し、優秀な人ほど忙しい
はずなのに時間を作り出すのがうまい。本も多く読んでいた。

昔読み、腑に落ちて印象に残った言葉に再開した。
お金には本当の幸せを与えてくれるだけの力はもともとない。
飛行機の例:
ビジネスクラス/ファーストクラスとエコノミークラス
疲労度や不快感はまるで違う。お金により得られるメリットは大きい。
が、せいぜい不快感とか不平不満の度合いを減らすまでのこと。
・人の心/何事かを成し遂げたと言う達成感/ビジネスパートナの信頼/仕事に対する誇り
どれも得られない。
つまり、お金には不快感とか不平不満といったマイナスをゼロに近づける
ことはできても、プラスにすることは絶対にできないという特徴がある。
お金は不幸を減らすのには有効だが幸せをつくりだすことはできない。

次に組織に話が移る
欧米には抜擢人事という言葉は存在しない
実力がある人であれば"山下飛び"のようなことは日常的であるため。

組織は能力主義(潜在能力)、報酬は成果主義に
名営業マン、必ずしも名営業部長にあらず の言葉がある
成果主義で組織を作ってしまうとおかしなことになる

また組織は文鎮型にし、
社長/ごく少数の役員/事業部の長/平社員
という四部公正で充分、それ以上の階層は何のメリットもない
その上で会議は時間/人数をしぼる

水曜日, 4月 08, 2009

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉



参考にさせていただいているおかねのこねたを書かれている方、わかりやすい口調で書かれていてオススメ

NINJAローン(NoIncomeNoJob&Assets.収入がなくても、働いていなくても、資産がなくても
ご融資いたします!)なる商品もあり、アメリカの不動産融資状態はもう滅茶苦茶であった。
悪徳サラ金と同様。回せるだけ回せ回せという状態。これで割を食ったのは投資家達。

ここ数年、所得の伸びは小さいのに、それに乖離して不動産価格の伸びが続いていた。

本書はサブプライムを中心に書かれている。
が、世界経済自体がアメリカの過剰消費(中国の生産)を背景にあるのでサブプライム
が起きていようといまいと別の名前で崩壊していたのかと想像する。

最終6章終わりの始まり、が秀逸

アメリカの貿易赤字は周到な戦略であ。
アメリカ以外の国の好景気は常にアメリカの貿易赤字のおかげであった。
戦後アメリカは市場を開放して、外国の貿易品を受け入れる自由貿易体制を採用
していた。その背景には、戦後の国際社会で、アメリカが自由貿易主義陣営の
覇権を維持して、社会主義大国ソ連と対抗する必要があった。

ローマ帝国、大英帝国と続いて来た帝国であるアメリカ、そのアメリカが今後も
覇権を維持できるかは、つまり今後もアメリカがバイイングパワーを維持できるか
にかかってくる。ただし、アメリカ国民のBS,PLともに痛んでいて2009年に入り
貿易赤字は減少の一途。
しばらくはアメリカの覇権が続くだろうが、覇権が交代するとすれば候補は
ローマ帝国、大英帝国、アメリカ帝国
に共通する
(支配下)国土が大きい、人口が多い(大きな消費市場が存在すること)
自国圏にそうした大きな消費パワーがあるからそれと引き換えに国際関係での
主従関係を維持できる。
つまり答えは2国しかなく、中国かインド。ただし2国が覇権を取るためには
市場を開放(貿易赤字)をしなくてはならない。

経済危機が平和の危機にならぬことをただ祈る。パクスアメリカーナ万歳。

火曜日, 4月 07, 2009

社長島耕作 2



社長島耕作第2巻、舞台は北京、偶然ですが北京に向かう移動中に読みました。

前回、MBOを起こした初芝電子部品のTOBに応じる。
初芝五洋のブランド統合におよそ400億と試算、TOBに応じた場合の売却益と同じになる。

初芝電子部品社長「自信半分不安半分、失敗したら外資ファンドに解体される」
島耕作「解体はさせませんよ。その時は時価総額も下がっていますから我々が買い戻すかも」
というところで、人間交差点的なドラマ場面になる。

また、選択と集中の一環か、連結子会社のフロンティア音響の切り離しの交渉にあたる
接待を断り、
島耕作「あなたの会社は今4期連続最終赤字を出している会社ですよ。
厳しいことをいいますが、こんな無駄な経費を遣っている場合ではないでしょう」
膳所(ぜぜ)社長「島さん、あんた若いからわからん思うけど、この膳所にそんな口が
利ける人間は、故吉原会長以外おらしまへんで」
と、難しい交渉を予感させる。

その他にも八木取締役が次の巻でインサイダーを起こして問題になりそうな伏線

月曜日, 4月 06, 2009

社長島耕作 1



昔は漫画もよく読んでいた私ですが今では数少なく、その中のひとつ島耕作

とうとう社長に就任し、初芝五洋を率いていきます

この1冊でのトピックは主に、
島耕作の先輩で数年前に本社から子会社に出されたものの、無事子会社を再建した
楠本氏が起こすMBO。
もう一点が、ソムサンが今後は国内の会社よりもライバルになっていくという展開
の中での、イ・カプス氏との食事の場面。
世界時価総額ランク31~60位などにあるように、日本勢はなまじ日本で市場があるが、
ソムサンは国内に市場がないので積極的に世界を舞台とせざるを得ず、気付いて
みるとサムソンに、いやさソムサンに日本勢は時価総額でダブルスコアを
つけられている状態。

また、島耕作は子どもの頃のエピソードなどにも触れられ興味深い。