水曜日, 3月 30, 2011

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス



正直、前作よりもぴんとこなかった。
概念的な話が多くふわっとしている印象を受ける。

問題の本質はなんなのか?
問題に見える多くは、1~2つの問題から引き起こされる事象である。
また、その問題も、「問題を憎んで人を憎まず」の姿勢でもって、「折り合いをつける」などしなくても解決しなければならないことを書き出すことにより本質に迫ることができる。

ゴールドラット博士の論理思考プロセスを副読本で読むことにより理解の助けとなる、と書いている人もいたけど機会があれば読んでみるか...

月曜日, 3月 28, 2011

金融危機で失った資産を取り戻す方法

金融危機で失った資産を取り戻す方法
金融危機で失った資産を取り戻す方法

世界は排出権取引という眼に見えないものを商品化しそれをバブル化しようとしている。

二酸化炭素を科学的に正確に測る方法もないし、だいいち二酸化炭素が地球温暖化をもたらしているのか因果関係も怪しいところ。
が、アメリカはじめ原発を推進したり脱二酸化炭素を行っている。(真の狙いは脱石油)
オバマ氏、バフェット氏、ゴア氏、などが盛んにかつ意図的に環境バブルを起こそうとしている。

そんな中、本書で筆者が勧めるのは
スマートグリッド
原子力発電
電気自動車=二次電池
関連の銘柄

本書籍で書かれていることは発売当時よりも状況が変わってしまっている。
東北大地震を経てアメリカがスリーマイル以来地道に進めてきた原子力政策が振り出しに戻る可能性が高い。

★★★

金曜日, 3月 25, 2011

会議が絶対うまくいく法



管理職が議事進行を行ってしまう組織も多いが、議事進行の役割に特化し中立を守るファシリテーターを設置するのが良い。
ファシリテーターは自分が中立なのはもちろんのこと皆にも人の意見を批判するようなことは言わせない、問題解決思考に皆を誘導する。

なるべく議事進行に専念する。
意見を言いたいときは、
ファシリテーターの身ですが一時的に離れて意見を述べさせていただきますと
というようにする

会議を
・日付
・何を、どのように討議したか
・決定/提案
・次のステップ
を記載しサマリーを作成する

会議開催通知
・日付
・会議のタイトル
・主催者
会議のタイプ
期待する効果
開始/終了時刻
場所
参考資料
持参するもの
マネジャー
ファシリテーター
書記
メンバー
オブザーバー
運営方法
決定方法
最終決定者
特記事項
などの雛形を事前に準備することも効果的

以前記載した、会議革命に重複する内容も多い

★★★

水曜日, 3月 23, 2011

株式よりも断然有利な合資会社起業マニュアル―設立・届け出から記帳・決算まで、1年間にやるべきすべての実務を網羅



昔会社設立の時にお世話になった本

私も最初は合資で設立をした
その後不特定多数に提供するサービスをはじめたことから
・社会一般が合資会社という形態に持つ印象
・無限責任というリスク
を考えてその2~3年後に組織変更を行い株式会社化に至る
その際に、私個人は資本金には大きなこだわりはないもののやはり世間一般には資本金が1000万以上ある法人の方が肯定的に見られる傾向があるため資本金は1000万円とした。

合資会社その後状況に応じて株式化、という選択肢は個人に近い立場の人が独立、起業する場合には決して悪くない選択肢であると今でも考える。
その理由としては様々あるが、やはり合資は初期や運営の手続きが比較的簡単であることが挙げられる。

以前は合資から株式への変更は不可能だったそうだが今は書類を揃えることで可能。
ただし、私には膨大な書類作業に感じられた...

合資->株式、と組織変更ができることは
自分が法人という組織にした場合合っているのか?
やっていけるのか?
独立、起業が目的化していないか?
ということを冷静に考えるためにも、国が用意してくれた制度だと感じる

その他にも、株式であれば増資するたびに定款を変更しなければいけないが、合資であれば資本金はあくまで内部のことなので運営している間に適宜積みましていくことができる。
もちろん法人なのでよりしっかり管理していかなければならないが、個人事業主の元入金に近い自由度はある

★★★★

月曜日, 3月 21, 2011

サラリーマンの僕が35歳で資産3億円つくった方法



以前どこかで紹介されていてブックオフで安く売られていたので読む
http://ameblo.jp/asset-designers
の方

内容はこの手の本には言い古されていることばかりで特に先進的な内容は皆無と言っていい
ベストセラー金持ち父さん貧乏父さん以前は
日本人にとって"お金の話題を口にすることは汚いこと"という
という思い込みがあったためか、(今でも根強くそういった考えの方は多いですが)この手の本は貴重だったがその後は多くの類似書籍が出版されている

そんななかでも星四つとして評価している理由は、
とても平易に書かれているので入門者にも受け入れられやすいであろうこと
この手の本を読んだことがあっても著者の経験談を読むことによりやる気を再度起こすこと

つまり本自体はそれほど特別なものではないが、著者の行動力であったりにやはりすごい人だなと感心しきり

私は以前、投資用不動産に興味を持ち実際に友人の不動産会社の社長に何件か勧めてもらい実際に物件も見に行ったこともあるのだが
取得手続きだったり
税金だったり
空室リスクだったり
そういったネガなところを払拭しきれずに
多少はぼられてるだろうけど、それ含めREITでいいんじゃね?
と思い特に興味は薄れていた。
(その後REITで大損失...)

先日別件で友人の不動産会社を営む方とコンタクトを取ったので久しぶりに情報交換をしたいと思わせる

著者の物件選びのポイントは
都心からアクセスのよい全国的に有名な立地
駅から徒歩5分以内の超駅近物件
周辺に、スーパー、コンビニ、クリーニング屋、などがある
高速道路の脇や大街道沿いではない
投資用マンションが飽和しているエリアではない
など

また、不動産で成功されている方はよく言われるが
ローンは払い終わるよりも借り直す、借り続ける
OPM(Other PPL's Money)で稼ぐ、銀行は借りて欲しいんだから借りるべし
収益が生み出せている限りそれはいい借金だ、という考え

銀行からお金を借りる事業計画書を作る時は
自己紹介
経営理念
会社概要
事業内容
返済計画
銀行の取引メリット
をアピール。事業と同じ。事業計画がよければ銀行は金を貸したい。
銀行に融資を頼みに行く前に実績作りのために~100万程度置き商品を取引する。

・建物の概要
- デベロッパーは一流か?
- 施工会社は一流か?
- 管理会社は一流か?
- 外観はきれいか?
- 築年数は10年以下か? 1982年の耐震法の例のように新しい物件であれば設備も最新である
- セキュリティは万全か?
- 共用施設はきれいか?
- 廊下は内か外か?
・物件設備
- 床暖房などの追加設備はあるか?
- システムキッチンか?
- 駐車場はあるか?
- 宅配ボックスはあるか?
・物件の内容
- 広さは25平米以上か?
- 間取りは?
- 階数は2階以上か?
- 眺望は抜けているか?
・周辺環境
- 駅力(駅の集客力)はあるか?
- 駅距離(分)は5分以内か?
- コンビニ距離(分)は5分以内か?
- その他(クリーニング店などがあるか)
をそれぞれA,B,Cにランクづけして総合A以上であれば検討としている

離婚、負債、移転、税金、遺産、定年退職、病気、など人生のマイナスイベントで資産を売却しなければいけないときに早めの換金を売主が希望するためお買得物件が発生しやすい

管理会社によって、
契約更新が行われた月
入居者が決まった月
に1ヶ月の家賃を払えばよい、という会社もある

飲食に進出しているが利回りは不動産よりよい
不動産が平均10%程度の利回りなのに対して飲食は20%程度を出している
飲食で勝負する場所には必ず住み街やその人の流れを知る

金曜日, 3月 18, 2011

MySQL 徹底入門 第2版



どこかで勧められていたので試しに手に取る
[入門]のため各種OSへのインストールの仕方であったり起動の仕方などが書かれているのでそのあたりは読み飛ばす

MySQLの初学者の方であればよい書籍かもしれない
今まで使ってきている人には読み飛ばす箇所が多いと思われる
執筆者の方々は豪華なので著者達ももう少しコアなところまで書きたかったのではないか

水曜日, 3月 16, 2011

ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義



日本の歴史を振り返ると、海外(特に隣国である中国)の影響を受けヤマヒコとウミヒコを繰り返してきた

・ヤマヒコの特徴
平安後期、源氏の時代、鎌倉時代、江戸時代、戦後自民党政治、現在???
平等
安定
クローズ
土地資本主義
垂直思考、ピラミッド
道路、高速道路、新幹線
国内思考
東側の地域
東京、鎌倉
中国が弱い、非漢民族政権

・ウミヒコの特徴
大和、奈良、平安後期、平家の時代、室町時代、織豊時代、明治、大正、昭和戦前、現在???
自由
変化
オープン
貨幣資本主義
水平思考、ネットワーク型
海、飛行機
海外志向
西側の地域
京都、大阪、広島、福岡
中国が強い、漢民族政権

昔徳政令が会ったときのことを現代の我々は
昔はお上のなんでもありだなぁ
と振り返るが、数年前の消費者金融に対する過払い金の返済命令は現代の徳政令以外の何物でもない

経済を知らない人が権力を握るとうまくいかない
近い例では2006年、村上ファンドの村上さんを裁いた時の判決
「安く買って、高く売るという徹底した利益至上主義には慄然とする」
と村上氏を強く批判する箇所があった。
え!びっくり仰天
少しでも安く買って高く売るのは商売の基本であり、八百屋さんでも花屋さんでもケーキ屋さんでもやっていること
法律という、法治国家では経済よりも強い力を持つ人がこんな認識では恐ろしくて誰も日常を送れない

また、お金に対する、アメリカの金融界で流行ったというジョークが面白い

アメリカで働く金融マンが休暇で南の島に来た
のんびり過ごしている現地の家族と親しくなる
彼らは太陽が昇ったら起きて、家族でゆっくり朝食を食べ、それから釣りにでかけて家族で食べられる分の魚を取り、昼間には家族で昼寝をし、夕食を家族でとり、日没とともに寝る、という生活
「もっと欲を持とう。家族で食べる以上の魚を取るんだ」
(それでどうするのですか?)
「自明。それを市場で売る。そしてお金を得る」
(そのお金をどうするのですか?)
「自明。もっと大きな漁船を買うんだ。人を使ってたくさん魚をとるんだよ。そしてもっとたくさんのお金を得る」
(もっとたくさんのお金を得てどうするのですか?)
「自明。魚を加工する工場をつくる。大きな会社をつくって会社を上場させる。そしたらすごい資金が入る。」
(すごい資金が入ってどうするのですか?)
「自明。もっと会社を大きくする。そして株価を上げる」
(それで、最後はどうなるんですか?)
「自明。株を売って莫大な資金を得て、南の島に行き、のんびり暮らすんだよ。あれ?」

筆者は、ジョークを台無しにしてしまうものの、南の島の家族にはお金の意味について、
「自分が幸せになるだけではなく他をも幸せにできるのです」
と伝えたいと語る

月曜日, 3月 14, 2011

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か



昔、ゴール洋書版で途中まで読んでいたものの、挫折してはまた読み、の繰り返しだったので前半部分を何度も読んでいた(苦笑
言わずと知れた企業効率化の大ベストセラー

レビュー書こうとしたら詳細に書いている人がweb上に幾人もいるので簡単に
http://www.d1.dion.ne.jp/~masehts/review/goal.html

企業の目標(Goal)はどのポジションであっても
金を儲けること
であると結論づけ、そのためには工場では
目標に近づいているかどうか(生産的であるかどうか)を判断する指標は『スループット』、『在庫』、『作業経費』の3つしかない
ととく

スループット 販売を通じて入ってくるお金 : 入ってくるお金
在庫 販売をしようとする物を購入するために投資したすべてのお金 : 工場に溜まっているお金
作業経費 在庫をスループットに変えるために費やすお金 : 出ていくお金

読んでいると
「理系なら『なぜを5回繰り返せ』ばこんぐらいの発想になるんじゃないかな?」
とか思ってしまうが、それは小説を読んでいるから岡目八目的にそう感じるだけだろう

横展して
これらはでは私のフィールドであるIT業界の製造にどう応用できるか
スループット
在庫
作業経費
は我々の業界ではそれぞれ何のメタファーであり改善活動には何が必要かを瞬時に思いつけるか?

すぐにはIT産業で応用できるわけではないが考えさせられる良著

水曜日, 3月 09, 2011

最後の将軍―徳川慶喜



最後の将軍、もちろん徳川慶喜

水戸藩という、徳川の中では
謀反の御家
と言われる藩の出身。

つまり有事の際は、徳川家ではなく天皇家につくよう代々伝えられていた。
徳川家でも
「一橋殿が将軍になったら徳川家は滅びる」
と言われ忌み嫌われていた

自分の周りに、徳川家にも味方がいないことを知っている慶喜は将軍になることを避け
家茂の後見職
という形で忠誠を尽くしていた

「後見職」という立場で家茂の為に京や江戸を奔走するものの、策が多かったため
「二心殿」
とあだ名され
将軍家に刃し独立をする
と考えられていた。

その家茂が急逝し、断り続けるものの
他に適任者がいない(この頃の将軍家は不自然なぐらい短命が多い)
という理由で徳川宗家を、その後征夷大将軍を受ける。

しかし、時代という波には逆らえず、また、日本は太古から明治まで
「天皇という玉を取った者が勝つ」
という歴史が繰り返されてきたため劣勢に立たされる。

玉という天皇(幼帝であったため実際は中山忠能)を獲ったのは薩摩。薩摩に取られたという事実で不利だった。
また、これは慶喜の性格によるものだが、
朝敵という賊名
後世の歴史に逆賊と残ること
をなんとしても避ける、という性格から、積極的に戦という策を用いなかった、ということもおとなしく大政奉還しその後の鳥羽伏見の戦いで江戸に引き上げる、という行動につながる。

また、静岡に移されてからは、ひたすら政治色を消すことに専念した。
相次いで倒れた西郷、大久保の死後20年以上経ってからも
一時的にも逆賊という賊名を受けたものですから
礼服がありませんので
と理由付けし、自らの旧邸である皇居に参内することも拒み続けた。

もう断る理由がなくなったので明治天皇と皇居の日本間で会ったときのこと
ざぶとんをあたえられてもそれも辞した
皇后が少女だった頃、慶喜は日本の支配者だったという身分で京都で会っていた。
歴史とは奇なもの。

翌日天皇が伊藤博文を呼び
「きのうは久しぶりで恩がえしをしたよ」「なにしろ慶喜のもっていた天下をこちらがうばったのだからな」
とのこと。
明治というそう遠くない時代に、今の天皇家からは想像もできないやんちゃな発言があったことにおもしろみも覚える。

晩年まで
「長州は最初から敵意を表していて裏もなく敵ながら好意をいだいている
が、薩摩は許せん
途中まで共に長州を討つなど従順を見せていながら、機を見て翻し徳川を葬った」
という気持ちを吐露していた

特に、稀代の策士、大久保利通や西郷隆盛には特別な思いをいだいていたようで、彼らは維新後に慶喜より以前に倒れるが、慶喜は晩年まで彼らの伝記が出版されれば必ず目を通していたという。

よく
慶喜公は家康の再来
と言われる。

歴代の徳川将軍では家康、吉宗と並ぶ能力者、という意味だが、確かに有能であり家康と同じく多趣味であった。
が、歴代将軍の中では能力者ではあったものの、やはり家康のような天才とは比べられない。
家康なら、もちろん山賊崩れから身を起こして数代しか立っていずハングリー精神もあった家康と比べるのも酷な話だが、この窮地でも間違いなく自分の有利なように展開したはず。

月曜日, 3月 07, 2011

国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉



歴史小説、とくに司馬さんのように信者がたくさんいるような歴史小説とは不思議なもの
ミステリー小説で言うと
最後いつ誰が誰を殺すか
までもうわかっていてもはらはらとしながらも読み進める

明智光秀 a.k.a. 謀反人
という単純なレッテルが貼られるほどの有名な本能寺の変
これも司馬さんの筆にかかると自分が光秀の気分に憑依するため、信長に殺意を抱くようになる光秀の背景に迫る
(大河ドラマとかだと若干大げさだけど)

信長に辱めを受けたり常軌を逸するプレッシャーを与えられていたことよりも
「信長が部下たちを消耗品として消しにかかっていたこと」
が原因で
「消される前に、同じ死ぬなら一か八か勝負する」
という心理状態だったと推測する
もちろん、前後を考えないトランス状態であったと思われるが

信長が天下一統が見えてきたことから譜代の家臣たちの力が不要になってきたため、滝川一益であったり林秀貞であったりを追放した。
中には
おまえは我が挙兵の時に我が弟に加担したな!今までは多めに見てきたが許せん
という、2~30年前のことを引っ張り出す強引な理由付けのものもあった。

これは筆頭家老と言われていた柴田勝家も例外でなく、唯一の例外は信長の子を養子としていた秀吉だけだった。
結果、
「彼を殺さなければ自分が殺される」
という恐怖感と、信長が手薄だったという偶然が重なり、信長の
「是非に及ばず」
という発言につながった

その後、中国返しを果たした秀吉は有能であっただけに毛利討伐のために大軍を与えられていた

本書では、秀吉と光秀を対照的に描いており
光秀:真面目なばっかりに信長のような上司にとってはつまらない部下
秀吉:常に大口。信長の次の行動を予想し信長を苛立たせない
例えば秀吉は
「自分は封地は要りません。兵をお貸し下されば中国/四国/九州を瞬時に平らげます。九州も1~2年だけ年貢をいただければその後それをもって私は上様のために次は唐国に攻めいります。」
など、信長が好むようなことを口にするよう心がけていた。

本能寺の変で一番得をしたのが秀吉であることから、光秀/秀吉共謀説もあるようだが事実はわからない。
ただ秀吉にとっては信長は神であり大恩があるものの、その恩は信長個人であって織田家ではない、という論理で天下を盗っていった。

金曜日, 3月 04, 2011

国盗り物語〈第3巻〉織田信長〈前編〉



国盗り物語

以前読んだときは
「信長には地の利があった。いくさ上手の武田や上杉が京に近い信長のポジションにいたら彼らが天下を獲っていたのでは?」
と思ったが、やはり信長は別格だと思われる

たとえ地の利が逆だとしても、またいくさでは武田/上杉には百敗したとしても、それとは無関係に根性と合理主義で結局は信長が天下に一番近いポジションをとったのではないだろうか

最初から尾張の支配者だったわけではなく地道に尾張を平定し
「勝つまで戦を挑み続ける」
という戦略で美濃も落とし将軍を手に入れ京都に歩を進める姿はまさに執念そのもの
戦上手ではなかったが、鉄砲などの新技術に貪欲だった

楽市楽座であったり商人の保護や商業を理解していたことから利権を的確につかみ、結果それを武具などへの再投資にも使えた

強引に現代に例えると

・信長
株式会社信長の創業社長
独創力や行動力という点で天才

・秀吉
能力主義の(株)信長の中にあり実力で専務クラスまで昇りつめる
社長の急死により芝居を打ち社長に
成り上がりだったが人望のある人で石田三成をはじめとして恩をのちのちまで感じ命をかけた男も多数

・家康
協力会社の社長
若いときは爽やかな青年
同時代では鬼神のように恐れられていた武田信玄を敵に回してでも信長を支援し続けた
おそらく同時代の人は理解に苦しむほど信長をよく助け、その頃の評判が貯金となり
信長という博打に最後までかけ、「家康殿なら安心」という信用の貯金を築いていた
晩年は打って変わって策士に、(株)信長をのっとって天下人に

こんな感じ
信長も、「まさか家康殿が!?」と思うだろう
機を待ちそれを掴んだ家康も紛れなく英雄

水曜日, 3月 02, 2011

国盗り物語〈2〉斎藤道三〈後編〉



信長の父・信秀が登場
蝮と言われる道三と虎と言われる信秀は隣国のライバル関係
無敗を誇った信秀も道三には毎度敗れた

ほんとに道三が言ったのかはわからないが

気運が来るまで気長く待ちつつ準備する者が智者
気運が来るや、それをつかんでひと息に駆けあがる者が英雄

という台詞
まことに道三は英雄であり、次の巻から続く信長はまさに英雄の中の英雄

知れば知るほど天才っぷりに鳥肌モノ