金曜日, 3月 04, 2011
国盗り物語〈第3巻〉織田信長〈前編〉
国盗り物語
以前読んだときは
「信長には地の利があった。いくさ上手の武田や上杉が京に近い信長のポジションにいたら彼らが天下を獲っていたのでは?」
と思ったが、やはり信長は別格だと思われる
たとえ地の利が逆だとしても、またいくさでは武田/上杉には百敗したとしても、それとは無関係に根性と合理主義で結局は信長が天下に一番近いポジションをとったのではないだろうか
最初から尾張の支配者だったわけではなく地道に尾張を平定し
「勝つまで戦を挑み続ける」
という戦略で美濃も落とし将軍を手に入れ京都に歩を進める姿はまさに執念そのもの
戦上手ではなかったが、鉄砲などの新技術に貪欲だった
楽市楽座であったり商人の保護や商業を理解していたことから利権を的確につかみ、結果それを武具などへの再投資にも使えた
強引に現代に例えると
・信長
株式会社信長の創業社長
独創力や行動力という点で天才
・秀吉
能力主義の(株)信長の中にあり実力で専務クラスまで昇りつめる
社長の急死により芝居を打ち社長に
成り上がりだったが人望のある人で石田三成をはじめとして恩をのちのちまで感じ命をかけた男も多数
・家康
協力会社の社長
若いときは爽やかな青年
同時代では鬼神のように恐れられていた武田信玄を敵に回してでも信長を支援し続けた
おそらく同時代の人は理解に苦しむほど信長をよく助け、その頃の評判が貯金となり
信長という博打に最後までかけ、「家康殿なら安心」という信用の貯金を築いていた
晩年は打って変わって策士に、(株)信長をのっとって天下人に
こんな感じ
信長も、「まさか家康殿が!?」と思うだろう
機を待ちそれを掴んだ家康も紛れなく英雄