水曜日, 6月 30, 2010

池上彰の学べるニュース



実家に帰り、近所の伯母のところに伯父へ線香をあげにいったところ
「こんな本買っちゃったんだけどよかったら読んで」
と言われ、読むべき本が溜まっていたがなんとなく断りづらかったのでお借りする。

たまにテレビで流れていると見ていて害にはならない内容であるし、出身高校が一緒なので親近感を持っていたので一気に読了

いままでこういったものを敬遠していた方には、広く平易に解説している良著と思われる

★★★

月曜日, 6月 28, 2010

判決前夜 ‐堀江貴文の日本バージョンアップ論



堀江さんは本当に広範囲に知識欲があるだけでなく実際にどん欲に知識を得ていく方だなと改めて感服。

多くのトピックは他の書籍でも触れられているような内容もありさっと読む。

今回特に印象に残った点

人間は、境界領域にいる生物だと僕は思っているんです。人間以前の生物というのは、遺伝的にしか進化ができなかった。でも人間だけは、生きている間に進化ができるんです。脳細胞が動的に変わることによって、進化できる。
しかもその進化を、文化や文明として、他人や世代を超えて共有していけるという点で、他の生物とは大きく異なっています。

金曜日, 6月 25, 2010

マーク・ピーターセンの英語のツボ



If I get married, I want to be very married. (Audrey Hepburn)
結婚するなら本物の結婚をしたい

日本人の残念な英語力に対して英語教育を行う著名なマーク・ピーターセン氏の著

最近英語力がめきめきと落ちていると感じるので手に取る。

例えば冒頭の英文のような著名人の発言から英語を学習する、というもの

ただ、やはり英語は勉強等せずとも使ってなんぼだし、本書は英語以上の
レトリックについてであり、手に取った読者のニーズとわずかであるが
ずれているかもしれない。

例えば

America should make a serious effort to undrstand other cultures and learn foreign languages. (Condoleezza Rice)
これがもしAmericaでなくAmericansであるなら聴衆は自分たちが説教
されているように思ってしまう。
が、Americaであることによって、
「確かにAmericaはそうすべきだよねー」
と、すんなり飲め込める。
確かに参考になるけどそれは言語としての英語の問題ではない気が...


参考になった例文:
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Don't you find, Dr. Kissinger, that it's been a useless war? (Oriana Fallaci)
On this, I can agree.
ここでのfindはthinkと異なりただ思うではなく、
これまでのことをすべてまとめて考えてみて〜だと思う
まで含む。
i think it's wrong. と i find it's wrong. はニュアンスが異なる。
また、
Don't you find, Dr. Kissinger, that it's a useless war?
とできるところを現在完了にしたことによって、Kissingerに対して
「VietNam戦争は今無益なことはもちろん、今までもずっと無意味だったと思いませんか?」
というニュアンスを帯びてくる。
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"I'm going to have you arrested," the driver said.
"You may do that," I answered. (Rosa Parks)
バスにて、白人運転手から、他の白人の乗客に席を譲るように言われたRosa Parks
「逮捕してもらうよ」
「いいですよ」
i'm going to have you arrested ではなく i'm going to get you arrested
とも言えるが使役動詞のgetは「逮捕してもらうには幾分か努力が必要」という
ニュアンスが含まれる。一方haveでは「一言言えば当然逮捕してもらえる」
というニュアンスになる。

また i will ではなく i'm going to を使うことにより
「〜することがはっきり決まっている」というニュアンスが強く、結果
willよりも脅迫めいた表現を帯びてくる。
それに対する答えも
you can do that ではなく you may do that はより丁寧な言い方であり
落ち着いた感じ、結果言った本人のプライドが伝わってくる。
まるで上の立場からその運転手に許可を与えているかのような表現を帯びる。
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水曜日, 6月 23, 2010

バカヤロー経済学



竹内 薫氏と
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/3be031997099100eb85cfcdec57e086a
にも書かれている高橋洋一氏の質問を繰り返すうちに経済学を学べる書籍

高橋氏の他の書籍に書かれている内容とかぶるがそれを差し引いても
分りやすい良著だと思われる。途中から経済というより政治に近い内容。
★★★★

月曜日, 6月 21, 2010

義経〈下〉



木曾義仲を京から駆逐した後は平家を一の谷/屋島/壇ノ浦で
ことごとく壊滅させる。
一度だけであれば"たまたま"ということもあるが、わずか数十人で
連戦連勝。

まだ戦争が未発達であった時期とはいえ、この後の歴史をみても
ココまでの戦の天才が義経に比肩する人物がいるだろうか。

いつも
数少ない肉親である兄に認められたい
これで兄は自分を認めてもらえるだろうか
と常に思いながら、兄頼朝は弟義経に嫉妬し続け
---義経こそ賊である。追討せよ。
と勅命が下り、兄のために戦争マシーンのように働き続けた
義経は逃げに逃げ最後自害した。
★★★★

金曜日, 6月 18, 2010

義経〈上〉



源義経
名を聞いただけで日本人であればその中にはかなさを感じる

源義経-源頼朝
豊臣秀吉-徳川家康
西郷隆盛-大久保利通
この独裁者への系譜をたどるとき日本人は
・前者
明るく皆に愛される
・後者
政治巧者と見られ多くの場合「暗い」という印象を受け嫌われることも多い

上巻は、兄弟力を合わせもしくは頼朝に利用され木曾義仲に占拠された京を
押さえるところ。所々に義経の"圧倒的な人気/戦闘力"に恐怖し、役割が
終われば義経をなきものにしようとたくらむ頼朝が描写されている。

★★★

水曜日, 6月 16, 2010

翔ぶが如く〈1〉



竜馬がゆく坂の上の雲をつなぐ時代を描く全10巻の翔ぶが如く

この時代も興味があり以前手にしたが、全10巻ということで読み始めかねていた

二人の主人公西郷/大久保のうち、一巻では大久保の描写はほとんどない
始まりも二人へのスポットライトではなく、現代警察の基礎を作り日本警察の父と呼ばれている川路利良のフランス留学の描写からはじまる

西郷については歴史の教科書に出てくる程度の知識しかなかったが、本書の描写から哀れさ/危うさを内面に秘めた凶器(狂気)のような存在であったことがわかる

革命を成した後は、師である島津斉彬の後継久光から恩知らず呼ばわりされ、また日本全国の革命志士達の不満を受け止めきれず、常に死に場所を探していたその生き方に、方向性はともかく
多くの読者が「西郷がかわいそうだ」と共感し涙するに違いない

★★★★

月曜日, 6月 14, 2010

稲盛和夫の実学―経営と会計



カリスマ経営者稲盛さんの著名な本
昔手にするも途中まで読み放置していた
いろいろわかってくると楽しく読めた
会計といいつつも会計知識は特にこの本からは身に付かず
経営者としての心構え/思い
をつづった著です
★★★

金曜日, 6月 11, 2010

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考



有名なマインドマップについて一冊読んでみようと思い手に取る

が、1/4ぐらいの分量でよいのではないか、ちょっとだれだれで読み飛ばしが多くなった

★★

水曜日, 6月 09, 2010

20歳のときに知っておきたかったこと




どこかで紹介されていてamazonでのレビューも高かったため手に取る
また、巻頭あたりの
「早く、何度も失敗せよ」
「機が熟すことなどない」
という言葉にも、慎重に進めようとして行動が起こせていない自分にはびびっと来る言葉だった

ただ、本編はよく言われているようなことだったり、同じようなたとえの繰り返しだったりで途中から飛ばし読みになったのは翻訳本だからだろうか...

★★

月曜日, 6月 07, 2010

現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用



5年後にお金持ちになる、という触れ込みながら内容は日本円は普通預金/外国はMMF、というのが意味が分からなかったです

金曜日, 6月 04, 2010

内藤忍の資産設計塾



金融界ではよくお名前をお聞きする内藤 忍さんの書籍を手に取る。

さほど目新しいことは述べられていず、

流動性資産
日本株式
日本債権
外国株式
外国債券
その他の資産(REIT等)
にアセットクラスを分け、負けにくいポートフォリオを構成しましょう、という内容


期待リターンは
流動性資産 0%
日本株式:インデックス運用 6%
日本株式:アクティブ運用 9%
日本債権 1%
外国株式:インデックス運用 7%
外国株式:アクティブ運用 10%
外国債券: 4%
その他の資産 4%
なので

流動性資産 10%
日本株式:インデックス運用 20%
日本株式:アクティブ運用 10%
日本債権 10%
外国株式:インデックス運用 16%
外国株式:アクティブ運用 4%
外国債券: 20%
その他の資産 10%
運用資産全体100%
とアセットアロケーションをゆっくりと組んでいくと、加重平均の結果、年4.92%の期待リターンがある

という内容

確かにロジカルではありそう実践されている方も多いが、日本在住の投資家で
サブプライム時期にこの通りに投資していた人は大打撃だった。
(欧米の投資家が日本を買っていればまだ救いはあったと思われるが)

なので、
数割の上下は許容できる
という方以外は、やはり

若い頃から投資で失敗ばかりしている私の今の心境は
投資はなるべくフットワークを軽くし
少しでも違和感であったりやばいと思ったらオールキャッシュ化できるような
そんな反射神経が要求される心理戦だと感じている

この手の本を読んだことがなければ一読の価値はあります
★★★