If I get married, I want to be very married. (Audrey Hepburn)
結婚するなら本物の結婚をしたい
日本人の残念な英語力に対して英語教育を行う著名なマーク・ピーターセン
最近英語力がめきめきと落ちていると感じるので手に取る。
例えば冒頭の英文のような著名人の発言から英語を学習する、というもの
ただ、やはり英語は勉強等せずとも使ってなんぼだし、本書は英語以上の
レトリックについてであり、手に取った読者のニーズとわずかであるが
ずれているかもしれない。
例えば
America should make a serious effort to undrstand other cultures and learn foreign languages. (Condoleezza Rice)
これがもしAmericaでなくAmericansであるなら聴衆は自分たちが説教
されているように思ってしまう。
が、Americaであることによって、
「確かにAmericaはそうすべきだよねー」
と、すんなり飲め込める。
確かに参考になるけどそれは言語としての英語の問題ではない気が...
参考になった例文:
-----
Don't you find, Dr. Kissinger, that it's been a useless war? (Oriana Fallaci)
On this, I can agree.
ここでのfindはthinkと異なりただ思うではなく、
これまでのことをすべてまとめて考えてみて〜だと思う
まで含む。
i think it's wrong. と i find it's wrong. はニュアンスが異なる。
また、
Don't you find, Dr. Kissinger, that it's a useless war?
とできるところを現在完了にしたことによって、Kissingerに対して
「VietNam戦争は今無益なことはもちろん、今までもずっと無意味だったと思いませんか?」
というニュアンスを帯びてくる。
-----
"I'm going to have you arrested," the driver said.
"You may do that," I answered. (Rosa Parks)
バスにて、白人運転手から、他の白人の乗客に席を譲るように言われたRosa Parks
「逮捕してもらうよ」
「いいですよ」
i'm going to have you arrested ではなく i'm going to get you arrested
とも言えるが使役動詞のgetは「逮捕してもらうには幾分か努力が必要」という
ニュアンスが含まれる。一方haveでは「一言言えば当然逮捕してもらえる」
というニュアンスになる。
また i will ではなく i'm going to を使うことにより
「〜することがはっきり決まっている」というニュアンスが強く、結果
willよりも脅迫めいた表現を帯びてくる。
それに対する答えも
you can do that ではなく you may do that はより丁寧な言い方であり
落ち着いた感じ、結果言った本人のプライドが伝わってくる。
まるで上の立場からその運転手に許可を与えているかのような表現を帯びる。
-----