一旦時代を超えたローマのインフラのまとめを27巻28巻で挟んでからの、五賢帝最後のマルクス・アウレリウス
彼らが五賢帝と認められているのも、単にトライアヌスとハドリアヌスの貯金でしょうねぇ
ピウスにしろマルクス・アウレリウスにしろ、軍事に携わる機会が少なすぎてローマにしかいなさすぎたものと思われる
一番有名なマルクス・アウレリウスからローマの崩壊がはじまった、というのは塩野さんもしくは出版社がキャッチーに書きたかっただけで、本当に言いたかったのはマルクス・アウレリウスの前のピウスから始まっていたと言いたかったんだろう。
それ言い出しちゃうと、マルクス・アウレリウスを指名したのはハドリアヌスで、そのハドリアヌスを本当にトライアヌスは指名したのか??とどうどうめぐりになっちゃうけどw
おそらくこの時代から、日本で言うケガレ思想のような
権力を持った人たちが何代か続くと戦がケガレたもので必要だとしても
自分の目につかないところでうまいこと機能しといてほしい
という気持ちになっていくんだと思う
このあたりは兵士が町中で尊敬される存在か、それとも少なくない人たちは自衛隊をあまりいい目で見ないことと同じ構造だと感じる
「アウグストゥスだって主にローマにいて戦場にいかなかったじゃん
オレ、ハドリアヌスとかドライアヌスみたいなの目指してないんだよねー
やっぱオレってばアウグストゥスじゃん?
古代三大美男にも入るアウグストゥスちょっと入ってね?」
とピウスは思いなら日々のまつりごとを行ってたんだろうと想像するけど、アウグストゥスは別格の天才なので同列にできなそう。
一歩間違えたら警備ぐらいの人数しか持っていなかったアウグストゥスが、アグリッパとアグリッパの死後はティベリウスのような戦もうまくて軍隊も持っていた人たちにクーデターされる可能性もありながらすべてを任せてたわけだしね
アウグストゥスは自分の体が弱い分人に任せる、という意味で松下幸之助さんに近かったんだろうね
ふたりとも結果的には長生きしたし
幸之助さんは美男じゃないけどね