水曜日, 3月 27, 2013

ローマ人の物語〈34〉迷走する帝国〈下〉



この時代のローマはめまぐるしく皇帝が変わっていく
もうローマ史研究の人たちでも資料片手じゃないと思い出せないんじゃないかとw

なかでもたまにアウレリアヌスのようにローマ帝国を再建してくれるんじゃないかと期待させる皇帝が出るも、大げさにいえばカエサルのように、ぬるい日常を変革されるのは嫌だよ、という人たちに暗殺されてしまう
衰退期や終わりはこんなものなんだろうなぁ

ユリウス・カエサルは、ローマの防衛は国境でやると言って、それまであったローマの城壁を壊した。その三百二十五年後、アウレリアヌスは城壁をつくる。考えてみて下さい、この間の歩みを。
と書かれているのも感慨深い

人間は常に進歩しているんじゃないんだなぁ
これを読むまでは大局的に見れば人間とは常に進歩しているんだと思っていた
アウレリアヌスのような有能な人にかかっても人間は退化しちゃうんだねぇ
カエサルやアウグストゥスがずっと統治してたら、ローマ/ヨーロッパは今頃どこまで行ってたんだろうと思わせる