水曜日, 9月 30, 2015

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件



昔どこかで勧められていたので読んでみたが読みだしてちょっとで放り出した。
思ってたよりアカデミック過ぎて、著者のところを見てみたら、最近堀江さんと揉めてしょうもないこと言ってた人だった

例えば
http://copy.hatenablog.com/entry/2014/07/27/130642
これとか参照
買って損したorz...

堀江さんが感情的になってるだけで、佐山さんという方の
よくない例に固有名詞を出さない方がいい
というのはそのとおりだと思う。
一方
ビジネスモデルじゃないだろう。
というのは、これをみた時からなんだかなぁと残念感だった。

そんな方の本を買ってしまうとは私も最近適当になってきたな。。

月曜日, 9月 28, 2015

昭和史 1926-1945



東條英機 歴史の証言を先に読み勉強になったけど、思想や考えが偏るのは嫌だったので次に逆の考えをしている本書を読んで見る。


張作霖爆殺と統帥権干犯からはじまり、上巻ではポツダム宣言受諾までていねいに説明をしてくれる良書だと思う。
君側の奸
栄光ある孤立
天皇機関説
二・二六事件
盧溝橋事件
南京事件
ノモンハン
米英との対立
三国同盟
南進論
ミッドウェー
ガダルカナル、インパール、サイパン
東京大空襲、沖縄本島決戦
ポツダム宣言、終戦
などが学べる

ただ全体としては国内の記述が多く、自虐過ぎるんじゃないかと感じた。
明治の人たちと比べてこの昭和時代の人たちは受身的だから、ロシア革命や反共やコミンテルンのような海外の動きがないとわかりにくいと思う。
・明治に比べて昭和初期が受身的
・40年周期で建設と破壊を繰り返していると著者がいう
のは一緒の原因だろう。
維新の混乱が収まって組織が硬直化すると年功序列になり閉塞感が充満する。

海外事情がなければそりゃ軍隊が調子に乗って勝手に暴走した、になるけども。
あとはさらっと流してるけど、開戦はハル・ノートや石油などの日本への輸出禁止、日本の財産差し押さえ、日本人排斥運動、近衛文麿の異常さ、などに触れないとわかりにくい。
輸出禁止は事実上の宣戦布告なわけだし、それ以上のハル・ノートは要約すると
「アジア人wwどうせ白人にひれ伏すしww」
というとんでもない内容。

日本に
満州など進出したところから即時すべて撤退しろ
というのは、アメリカに
中央と西部など進出したところから即時すべて撤退しろ
というのに等しい。
満州はもともと中国のものではなかったのだから(自分たちの領土じゃないからこっからこないで!というために万里の長城があるわけだし)、そういう意味だと、イギリスに
アメリカから即時撤退してモンゴロイド/ネイティブアメリカンに返せ
ともいえるか。

そんなことを進出先からならわかるが他国から言われるというのは???だし、譲って飲んだとしても即時撤退なんてできるわけがないのがアメリカのイラクやアフガンでもわかる。
すでに移住している100万の日本人や朝鮮人はどうなるのか?あまりに無責任。。
結局「中国に返した」おかげでもともといた満州族は絶滅したわけだし。
アメリカ人には伝わらないだろうけど、アメリカが戦争をしたくてたまらない、手を出させたくてたまらない、というのは明らか。

あとよく
軍が暴走した
というけど、満州とか最前線の極限状態に置かれたら何が起こるかわからない容易に想像できる。
最前線から離れて
陸軍がww海軍がwww
というのは簡単だけど、日本人居住者たちが反日活動の被害者になっている状況に対して幣原外交的な何もできない状況の悔しさは共感できる。事実責任を感じて切腹した人もいた。
最前線に置かれた極限状態も知らずに、安全な場所から
馬鹿な陸軍がw
馬鹿な海軍がw
とか安易にはいえない。

あと、どさくさに紛れて満州に攻め込んだソ連との一週間戦争は、攻め込んだのまではお互い言い分があるにしても無抵抗な一般市民含む戦死8万人、57万4538人が捕虜としてシベリアに送られ強制労働させられ、無事引き上げてきた人たち47万2942人。
死者の数でいうと
ニューギニア15万7000人
フィリピン47万6800人
沖縄10万9600人、市民10万人
本土空襲29万9485人
に匹敵する犠牲者の数になり許せん。
という、私はひーだかひーひーだかひーひーひーだかわからないぐらいの遠縁がロシアなんですがw

ひっかかるところはあるものの、全体を学べていい本だと思います。

金曜日, 9月 25, 2015

「明治」という国家〈上〉



明治から昭和にかけてを知りたい人向けに、
「明治」という国家〈下〉
「昭和」という国家
と合わせどうかな、と思い手に取る、思ったより薄くて気軽に読める。

小栗忠順と勝海舟を明治国家誕生の父たちとして、薩長はかれら父たちの基礎工事の上に乗っかっただけと語る

小栗が建てた横須賀ドックがなければ日本海軍はもっと貧弱だったし、日露戦争の勝利などありえなかった
あのドックが出来上がった上は、たとえ幕府が亡んでも"土蔵付き売家"という名誉をのこすでしょう。
と粋なことを語る。
小栗は勝と異なり、徳川国家のために身を粉にして働いた。
両親が病気で死のうとしているとき、もうだめだと思っても、看病のかぎりをつくすではないか。自分がやっているのはそれだ
と語る。

逆賊になるのをおそれて逃げ出した徳川慶喜に
東海道を行軍する薩長軍を半ばで海軍兵力で分断する
と進言するも受け入れられない。
幕末〜明治の数少ない名将の大村益次郎もこれを聞いて、実現されていればかなり状況が違っていただろう、と振り返る。

徳川家とその家臣団に対して罪を問わなかった新政府が、小栗に対してはおそろしくて斬ってしまう。
坂本龍馬とかもそうだけど、小栗忠順も明治に生きていたらどういう構想をしたんだろうと楽しみな人。

他にも土佐についてや長州について、薩摩について、佐賀について、などをわかりやすく解説。
津田出、滝廉太郎、西園寺公望、ハリー・パークス、副島種臣、など、司馬さんの他の小説ではあまり触れられてない人にもスポットをあてる。

ただ、司馬さんは時代を語るより人物を語るほうが向いているようでおもしろい。
人に勧められるかどうかは下巻と昭和を読んで判断する。

水曜日, 9月 23, 2015

すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエスチョン・シンキング



旧版がどこかで紹介されていて評価も高かったので読んで見る

私には刺さりませんでした
一応一通り読んだものの、あまり読むことなし

社会人になったばかりのヤング向けかな
私も社会人なりたての数年は批評とかばかりだったけど、ある程度管理職とかを経験した人であれば批評してもしょうがないしね〜
というのは身についてわかっていると思うから特に読む必要はないように思う
逆にそういうのが身についてなければ管理職にはならないだろう

月曜日, 9月 21, 2015

白いネコは何をくれた?



マーケティング関連の本をたくさん出されている佐藤義典さんの物語形式でマーケティングを学べる本

BASiCS
Battle Field 戦場、競合
Asset 独自資源
Strength 強み、差別化
Customer 顧客
Selling Message メッセージ
に分け、それらを
integration 一貫性
をもって、自社や自分に対して分析していく。

いい本だとは思うけど、少し前に読んだ
ドリルを売るには穴を売れ

売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略
のシリーズ
新刊なら
新人OL、つぶれかけの会社をまかされる (青春新書PLAYBOOKS)

新人OL、社長になって会社を立て直す (青春新書プレイブックス)
のほうが勉強するにはいいと思う。
後者のシリーズのほうが読んでて手が疲れないので吉。

水曜日, 9月 16, 2015

雄気堂々 (下)



渋沢栄一が、生い立ちから官で活躍するのが上巻だとしたら、民で活躍して経済や資本主義的な話が沢山出てくるのが下巻だと思い期待して読む。

結果、、あまり期待したような内容は出てこない。

最後はなんかつまらないし、渋沢栄一がすごい人なのは確かだけど魅力を書ききれてないような気がした。

半分以上、渋沢栄一のことを書いてないで時代とかを書いてるし。
ただ、大久保利通のところはおもしろかった。

こないだお客さんが
「最近歴史がおもしろくて〜」と言われていた。
私は「私に歴史の話をすると長くなるのでやめましょう!」と話を終わらせるも
「一番すごいと思う人って誰ですか〜?」と聞いてこられたので
「考えたことなかったですが、やはり大久保利通ですかね」と答える。そのぐらい私の中では推しメン。

日本人は(日本人にかぎらず??)暗い人が嫌いなのと、当時好き嫌いがわかれたから時代が下って現代でも、大久保利通については業績の割には書籍が少ないのでその部分は楽しく読めた。

本書では岩倉具視の発言として記載されていたんだったかな
大久保利通と木戸孝允と比べて
木戸孝允は頭がいい、でも途中でやめたりする
大久保利通は比較すると頭がいいわけではない
でも、最善の策、それがダメなら次善の策、と決めたことは必ずやり通す
と。

自分もそうあらねばならないなー。

金曜日, 9月 04, 2015

雄気堂々〈上〉



幕末から明治にかけては司馬さんをはじめ多くの書籍を読んできた。
ただ、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一についてはあまり知らず、政治よりも経済的な視点で時代に興味があったので読んでみた。

上巻はあまり経済や資本主義的な話は出てこない。下巻に期待かな。

攘夷思想のために横浜焼き討ちとかやんちゃを計画したけど、ひょんなことから一橋家の平岡氏に拾われ、一橋家から幕府に圧力をかけ攘夷を目指すも、慶喜自身が幕府そのものになってしまう。

運が先か実力が先か
運は努力をした人にだけめぐってくる
ということはもちろんあるけど、それにしても
運がよくいいポジションを与えられ
フランス留学も果たし
留学の間に大政奉還が行われたので、日本から遠ざかっていたためその点でも死や遠回りを避けれた
というのが上巻の流れ。

留学後は、静岡に送られた慶喜を支えていこうと決めていたものの、留学の経験などを買われ新政府に使えることになった。