水曜日, 2月 27, 2013

ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中)



皇帝がころころ変わる前は、一昔前のアメリカ大統領のWASPじゃないけど
ローマ皇帝はかくあるべし
という像があった。

1年に何人もトップが変わるという日本みたいな混乱状態なら、出身よりも実力を!
という趨勢に変わり、最後に勝ち残ったのはヴェスパシアヌス

オリエント方面の赴任先から頼れる同僚のムキアヌスを右腕にして、息子ティトゥスとともに協力し帝位を手にする

親しみやすいおっちゃんだったようで善政を行う
Wikipediaのヴェスパシアヌスのページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%8C%E3%82%B9
病気になり死を覚悟した時「かわいそうな俺、神になるんだろうな...」とつぶやいたと言われる。
当時のローマ皇帝は死後に神格化がなされたからである。
そして最期に「控えおろう! これから予は神になるぞ!」と叫んで、立ったまま死んだと伝えられる。
本気で神になると信じていた訳ではなく、彼の最後のユーモアであった。
というのもユーモアが感じられていいおじさんだったんだろうな:)

アウグストゥスと同じく、内乱を心配してか二人の息子への世襲を行う

月曜日, 2月 25, 2013

ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉



悪帝ネロが亡き者にされた後、数ヶ月の間に、ガルバ、ヴィテリウス、オトーと内乱の時代に突入
この頃までは、血筋というほど厳密ではないものの、生まれも育ちも説明できるローマ出身者が皇帝に名乗りを上げていた
でも次には
1年に何人もトップが変わるという日本みたいな混乱状態なら、出身よりも実力を!
という時代に徐々に変わっていく

金曜日, 2月 22, 2013

ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4)



悪名高き皇帝たち(4)
クラウディウスの次なる悪名高い皇帝はネロ

ネロはローマっ子の間でも悪い方で有名な人
たぶんこれ以降は乱世になって皇帝が入り乱れ、ちょっと似た名前の人が続き、その後衰退の中でめまぐるしく皇帝が変わるので、最後のワカル皇帝だから余計に有名になっちゃってるのかも
その後にネロ並の悪帝はちょろちょろと出てくるわけだから

母親は殺すし側近も殺すし、そんなんだからローマで起きた大火事もネロが火をつけたんじゃないかと言われる始末
アウグストゥスはたしかに偉大だったけど、もうアウグストゥスの血なんて要らない><
とこの暴君は追われて最後は自死しました

ここからはもう血は関係ない能力=武力の時代になる
豊臣秀吉もそうだったし、官僚と武将を繰り返すキャリアを送っていたとしても、乱世になった時にいかに官僚側でなく大軍を率いれる立場にいるかどうかでその人が決まる
アウグストゥスのように手勢もなくあったのは「カエサルの後継者」という立場だけでいける人は凡人じゃない...

水曜日, 2月 20, 2013

ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3)



悪名高き皇帝たち(3)
カリグラの次はクラウディウス
塩野さんもおばあちゃんだからどうでもいいと思っているのか、、差別的な文が多くてどきっとさせられる
クラウディウスは小児麻痺だしどもりだったから元老院で演説しても笑われた
とか
皇帝だから権力を求めて結婚相手には不自由はしなかったけど女は彼みたいな男は愛さないだろう
とか

天才ではないものの、歴史家らしく歴史から学んでいて、期間は短くても、充分いい皇帝、いい政治、だったね:)

月曜日, 2月 18, 2013

ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2)



悪名高き皇帝たち(2)
ティベリウスは晩年は気難しいじじいになっていて
責任感もあるし自分の生きてる間は良い政治をするけど後継者とか知らね
評判とかもどうでもいいから自分に反発する元老院議員とかも処罰するわww
というテンションになっていたのだろうと思われる

その後を継いだカリグラは
みんなを相手にしないと不人気になっちゃうんだな
と、主にそこに意識が向き、人気取りの、廃税、剣闘士試合、戦車競争、などなどのパフォーマンスばかりで終始
塩野さんの筆は、
愚帝と言われるけど、馬鹿ではないんだけどちょっとダメだったね
という感じ

金曜日, 2月 15, 2013

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1)



悪名高き皇帝たち(1)
第一の悪名高き皇帝はティベリウス
生まれもアウグストゥスよりも全然高くカエサルと並ぶ貴族
アグリッパの死後はアウグストゥスの右腕となり各地を転々とし、むしろ軍事の才能ならアグリッパを上回るのではとも思われる実力
それでいて、アウグストゥスは自分の血にこだわり、最後にあきらめて自分に皇帝のお鉢が回ってくる

いろいろとあったと思われるが、適切な人事や体制を敷いた後に孤島に引きこもりそこから政治を行う
若い頃は兵士からも絶大な人気があったがティベリウスが歳を取った頃には気難しいじじいの一面しか知らない世代に変わっていったため評判が悪くなった
元老院議員が手紙を送ったりしても返すことはまったくなく、身近にもいないので良い政治を行っても評価されず
というわけで塩野さんは
ティベリウス、いい皇帝じゃない?
と再評価を読者に求めている

ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下)



自分には実子に恵まれなかったので姉の血を使って次期皇帝を建てようとするアウグストゥス
塩野さんは、血にこだわっていたわけではなく、内乱を防ぐ目的であったと確信
とかかれている

ただ、跡継ぎにはどんどんと先立たれ、最後に残ったのは結局ティベリウスだった

アウグストゥスはすごい人だなー

水曜日, 2月 13, 2013

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中)



パクス・ロマーナ
パックス・ブリタニカやパックス・アメリカーナのように、ローマによる世界平和の意味
当時は
地中海=全世界
だったので、さいきょうのろーまがいることにより平和が保たれていた

ブリタニカのように植民地としていたのではなく、敗者を自己と同一させていたことがローマの特徴

読み進めながら、ローマの皇帝というのは絶対的なものではなく日本で言う鎌倉幕府に近いと感じた

合議では効率が悪く限界があるので、権力を持ったトップはいるもののそのトップは絶対的なものではなく無能であれば引き釣り降ろされる
アウグストゥスも貴族ではないし、その後のトライアヌスやハドリアヌスのように生まれは地方などでも実力があれば推挙される
北条氏もそういう緊張の中で地方豪族の中で微妙な自他のバランスを取りながら政治を続けたと思う


月曜日, 2月 11, 2013

ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上)



天才の後を引き継いだ忍耐と責任をもつ非天才がどのように大きな仕事を成し遂げていくか
と銘打ってるんだけど、、アウグストゥスも充分天才ですw

50を過ぎてから権力をもち、帝国の改革に乗り出した終身独裁官カエサルはことを急ぎすぎたため暗殺された

30を過ぎてから実質皇帝となったアウグストゥスは暗殺されないようにと
自分は権威だけでいい、権力は元老院に返す
と、巧妙に見せつつ、結局は帝政が出来上がっていた

アウグストゥスは歴史上の人物では尊敬する大久保利通に似ていると感じる
冷静、冷徹
趣味、特技、政治
大きな目標を成し遂げる、政治にしか興味なし
そのためには必要なひとを巧妙にそれとわからないように騙す
最後には絶対の独裁権力を持ったただ一人が出来上がっている

また、アウグストゥスの恋も珍しく人間味が感じられておもしろい
惚れた女性が結婚していたので、旦那に直訴して離婚してもらい、結婚の仲人までお願いしている
いろいろあったもののその連れ子が次期皇帝ティベリウス

金曜日, 2月 08, 2013

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下)



あれ、書いたのに消えてる...

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下)
というタイトルだけど、カエサルはまったく出てこない
ここでの主役はカエサルが後継者と指名したアウグストゥス

天才は後継者選びまですごい
暗殺されるとは思わなかったので若い人選になったものの、カエサル暗殺時のアウグストゥス18歳
軍事の才能もないと見切っていたので右腕としてアグリッパをつける
そのアグリッパも見事期待に答え軍事面や公共工事の面でアウグストゥスをよく支える

天才が後継者に指名したとはいえ当時はそれ以外何もなかった一青年、もちろん軍隊もない
それが結局アントニウスも抑えて勝者となっていく
アントニウスはクレオパトラとともに時を過ごしていたが、アウグストゥスはアグリッパとともに帝国西方ですべきことをたんたんと行なっていた

彼は持論をじわじわと世論化していくことにも長けていた
ローマ人がローマ人を打つ内乱のイメージはさけつつもアントニウスを葬りたかった彼は、あくまで打つのはクレオパトラ/エジプトであるとして世論を導き最終勝者となった

水曜日, 2月 06, 2013

ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中)



内戦の勝者となり新秩序を創造しつつあるカエサル
あの手この手とどんどん制度改革を進めていく
帝国の東方で起きた戦でも他のローマ将軍が負け、カエサルが向かうと4時間でけりをつけてしまった時のセリフ
「来た、見た、勝った」(Veni, vidi, vici)
はマルボロの箱に使われるほど有名なコピーライト
政治家としても軍人としても執筆家としてもなんでもできる、まさに天才
今でも使われているユリウス暦を作ったり法整備を進めたりなどヨーロッパをつくっていく途中で暗殺される

月曜日, 2月 04, 2013

memcachedで期限が来てない&余ってるのにcacheされない><


memcachedで
期限が来てないのに&まだcache余ってるのにcacheの内容が消えちゃうよ、ぷんすか><
という相談を受けました
厳密にはAWSのElastiCacheですが同じなので:)

全体のメモリは余っているものの、おそらくslab溢れかなとあたりをつけるものの、memcachedはそこまでtuningする余地がないのでどうしたものかと調べていたところ

http://kotakanbe.blogspot.jp/2011/02/memcachedstats-slabsruby.html
memcachedのstats slabsを解析するRubyスクリプト

いい情報を載せている方がいらっしゃいました。

$ ruby better_stats_slabs.rb -h hogehoge.cache.amazonaws.com:11211
とすると、


(unit: Byte)
STAT 2( 120) | never_used: 679320 reusable: 53329440 free_total: 54008760 | item_size : 725337420 ( 50%) wasted: 725337420 ( 50%)
STAT 3( 152) | never_used: 0 reusable: 85077440 free_total: 85077440 | item_size : 280366720 ( 89%) wasted: 32984320 ( 10%)
STAT 4( 192) | never_used: 587520 reusable: 213529152 free_total: 214116672 | item_size : 1311054348 ( 89%) wasted: 152448180 ( 10%)
* STAT 5( 240) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 884250648 ( 90%) wasted: 98250072 ( 10%)
STAT 6( 304) | never_used: 457520 reusable: 459531872 free_total: 459989392 | item_size : 1701094800 ( 89%) wasted: 200128800 ( 10%)
STAT 7( 384) | never_used: 0 reusable: 384 free_total: 384 | item_size : 82642216 ( 89%) wasted: 9609560 ( 10%)
STAT 8( 480) | never_used: 0 reusable: 2400 free_total: 2400 | item_size : 9432720 ( 90%) wasted: 1048080 ( 10%)
STAT 9( 600) | never_used: 0 reusable: 1800 free_total: 1800 | item_size : 193391280 ( 90%) wasted: 21487920 ( 10%)
STAT 10( 752) | never_used: 0 reusable: 51136 free_total: 51136 | item_size : 61206392 ( 89%) wasted: 6881192 ( 10%)
STAT 11( 944) | never_used: 0 reusable: 944 free_total: 944 | item_size : 2822992 ( 89%) wasted: 319584 ( 10%)
STAT 12(1184) | never_used: 0 reusable: 1184 free_total: 1184 | item_size : 4707136 ( 89%) wasted: 530880 ( 10%)
STAT 13(1480) | never_used: 0 reusable: 1480 free_total: 1480 | item_size : 7543116 ( 90%) wasted: 838124 ( 10%)
* STAT 14(1856) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 940752 ( 89%) wasted: 106032 ( 10%)
* STAT 15(2320) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 941688 ( 90%) wasted: 104632 ( 10%)
* STAT 16(2904) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 942932 ( 89%) wasted: 105412 ( 10%)
* STAT 17(3632) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 941184 ( 89%) wasted: 104832 ( 10%)
* STAT 18(4544) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 940240 ( 89%) wasted: 104880 ( 10%)
* STAT 19(5680) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 940608 ( 90%) wasted: 104512 ( 10%)
* STAT 20(7104) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 939624 ( 89%) wasted: 104664 ( 10%)
* STAT 21(8880) | never_used: 0 reusable: 0 free_total: 0 | item_size : 943056 ( 90%) wasted: 104784 ( 10%)
STAT 22(11104) | never_used: 0 reusable: 11104 free_total: 11104 | item_size : 929256 ( 89%) wasted: 103416 ( 10%)
STAT 23(13880) | never_used: 263720 reusable: 111040 free_total: 374760 | item_size : 599616 ( 90%) wasted: 66624 ( 10%)
STAT 24(17352) | never_used: 902304 reusable: 86760 free_total: 989064 | item_size : 46848 ( 89%) wasted: 5208 ( 10%)
STAT 25(21696) | never_used: 954624 reusable: 21696 free_total: 976320 | item_size : 58572 ( 89%) wasted: 6516 ( 10%)

total malloced : 7339502648 Byte
total free size : 815602840 Byte( 11%)
total used size : 6523899808 Byte( 88%)
items size ≈ 5273014164 Byte( 71%)
wasted size ≈ 1250885644 Byte( 17%)


cache対象のバイトサイズが小さめのslabは割りと余っているんだけど、ある程度大きめのcache対象用のslabは間に合ってないことがわかる。

$ telnet hogehoge.cache.amazonaws.com 11211
とtelnetでつないで
stats cachedump 15 20
と、15番めのstabの内容を20個程度見てみると、最近追加した機能で溢れていたので一旦cacheを切って対応をオヌヌメいたしました

金曜日, 2月 01, 2013

ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)



ここからカエサルと元老院の対決がはじまる
カエサルの後継者アウグストゥスは目的に向けての責任感/忍耐の人であることは疑いがないものの、カエサルの忍耐は半端ない
カエサルほど軍事の才能があれば、自分の政策に反対する人はある程度の寛容をした後には武力で黙らせざるをえないと思う
でも、カエサルは相手を殺すことはなく最後まで対話と寛容をかかげた
だから殺されちゃったんだよね...

日本史でも信長の後継者の秀吉と家康は、自分が暗殺されないようにと学習したと思う
同じようにアウグストゥスからしばらくの皇帝は自分が殺されないようにと注意してボディーガードをつけた上、行使するかどうかは別として皇帝暗殺を企てただけでも国家反逆罪になるように法制化を進める