皇帝がころころ変わる前は、一昔前のアメリカ大統領のWASPじゃないけど
ローマ皇帝はかくあるべし
という像があった。
1年に何人もトップが変わるという日本みたいな混乱状態なら、出身よりも実力を!
という趨勢に変わり、最後に勝ち残ったのはヴェスパシアヌス
オリエント方面の赴任先から頼れる同僚のムキアヌスを右腕にして、息子ティトゥスとともに協力し帝位を手にする
親しみやすいおっちゃんだったようで善政を行う
Wikipediaのヴェスパシアヌスのページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%8C%E3%82%B9
病気になり死を覚悟した時「かわいそうな俺、神になるんだろうな...」とつぶやいたと言われる。
当時のローマ皇帝は死後に神格化がなされたからである。
そして最期に「控えおろう! これから予は神になるぞ!」と叫んで、立ったまま死んだと伝えられる。
本気で神になると信じていた訳ではなく、彼の最後のユーモアであった。
というのもユーモアが感じられていいおじさんだったんだろうな:)
アウグストゥスと同じく、内乱を心配してか二人の息子への世襲を行う