金曜日, 2月 15, 2013

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1)



悪名高き皇帝たち(1)
第一の悪名高き皇帝はティベリウス
生まれもアウグストゥスよりも全然高くカエサルと並ぶ貴族
アグリッパの死後はアウグストゥスの右腕となり各地を転々とし、むしろ軍事の才能ならアグリッパを上回るのではとも思われる実力
それでいて、アウグストゥスは自分の血にこだわり、最後にあきらめて自分に皇帝のお鉢が回ってくる

いろいろとあったと思われるが、適切な人事や体制を敷いた後に孤島に引きこもりそこから政治を行う
若い頃は兵士からも絶大な人気があったがティベリウスが歳を取った頃には気難しいじじいの一面しか知らない世代に変わっていったため評判が悪くなった
元老院議員が手紙を送ったりしても返すことはまったくなく、身近にもいないので良い政治を行っても評価されず
というわけで塩野さんは
ティベリウス、いい皇帝じゃない?
と再評価を読者に求めている