水曜日, 3月 16, 2011

ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義



日本の歴史を振り返ると、海外(特に隣国である中国)の影響を受けヤマヒコとウミヒコを繰り返してきた

・ヤマヒコの特徴
平安後期、源氏の時代、鎌倉時代、江戸時代、戦後自民党政治、現在???
平等
安定
クローズ
土地資本主義
垂直思考、ピラミッド
道路、高速道路、新幹線
国内思考
東側の地域
東京、鎌倉
中国が弱い、非漢民族政権

・ウミヒコの特徴
大和、奈良、平安後期、平家の時代、室町時代、織豊時代、明治、大正、昭和戦前、現在???
自由
変化
オープン
貨幣資本主義
水平思考、ネットワーク型
海、飛行機
海外志向
西側の地域
京都、大阪、広島、福岡
中国が強い、漢民族政権

昔徳政令が会ったときのことを現代の我々は
昔はお上のなんでもありだなぁ
と振り返るが、数年前の消費者金融に対する過払い金の返済命令は現代の徳政令以外の何物でもない

経済を知らない人が権力を握るとうまくいかない
近い例では2006年、村上ファンドの村上さんを裁いた時の判決
「安く買って、高く売るという徹底した利益至上主義には慄然とする」
と村上氏を強く批判する箇所があった。
え!びっくり仰天
少しでも安く買って高く売るのは商売の基本であり、八百屋さんでも花屋さんでもケーキ屋さんでもやっていること
法律という、法治国家では経済よりも強い力を持つ人がこんな認識では恐ろしくて誰も日常を送れない

また、お金に対する、アメリカの金融界で流行ったというジョークが面白い

アメリカで働く金融マンが休暇で南の島に来た
のんびり過ごしている現地の家族と親しくなる
彼らは太陽が昇ったら起きて、家族でゆっくり朝食を食べ、それから釣りにでかけて家族で食べられる分の魚を取り、昼間には家族で昼寝をし、夕食を家族でとり、日没とともに寝る、という生活
「もっと欲を持とう。家族で食べる以上の魚を取るんだ」
(それでどうするのですか?)
「自明。それを市場で売る。そしてお金を得る」
(そのお金をどうするのですか?)
「自明。もっと大きな漁船を買うんだ。人を使ってたくさん魚をとるんだよ。そしてもっとたくさんのお金を得る」
(もっとたくさんのお金を得てどうするのですか?)
「自明。魚を加工する工場をつくる。大きな会社をつくって会社を上場させる。そしたらすごい資金が入る。」
(すごい資金が入ってどうするのですか?)
「自明。もっと会社を大きくする。そして株価を上げる」
(それで、最後はどうなるんですか?)
「自明。株を売って莫大な資金を得て、南の島に行き、のんびり暮らすんだよ。あれ?」

筆者は、ジョークを台無しにしてしまうものの、南の島の家族にはお金の意味について、
「自分が幸せになるだけではなく他をも幸せにできるのです」
と伝えたいと語る