火曜日, 4月 28, 2009

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方



堀江さんのblogにて薦められていたため読了
こちらのblogの方

感想としては、ご本人もおそらく出版社からの要請でありいい経験になるから
執筆されたと思いますし、こういった方向の本を読まれたことがない方には
いい書籍だと思われます。
が、ご本人も自覚されていると思われますが橘玲さんの書籍にタッチも似ていますし、内容もかぶる内容が多いです。

著者の主張としては
優秀なプロの投資家が参加している市場は効率的で、もし儲かる隙があればすぐに
裁定取引で埋められてしまう。
また、プロの運用する投資信託は、プロに報酬を払わねばならない分、コストが高くつく。
投資などするよりもまじめにサラリーマンをやっていた方が効率よく儲けられる。
それでも取引したければインデックス商品にしなさい、という主張です。

最後にアセットアロケーションと長期投資の話が書かれていますが、アメリカの
過剰消費を背景とした高度経済成長が崩れた今、長期投資の神話はもう崩れまし
たし、アセットアロケーションについても下がる時は一度にすべてが下がる可能性
もあることなどに触れて欲しいと思います。
そうしないとたぶん著者は自分は他より優れていると思っていると思いますが、
そこらにあふれる本とレベルとしては一緒ですよね。