木曜日, 4月 30, 2009

経済ってそういうことだったのか会議



こちらも薦められていたため購入し読了

最初から小学生が牛乳キャップを集めるところを擬似通貨とみたてるところに
さすが広告マンの佐藤さんの実力を感じる。

また、竹中さんは、外資有利にものごとを進めすぎではないかと感じた面も
あったが、"税金の話"などを読むにフェアを愛する人なのだろうと理解。
私も人頭税に昔から賛成。
節税など日本が諸外国に対して付加価値を提供する行為ではないから、そんな
ことのために時間など本来であれば使うべきではないと思う。

稼いでいる人には24時間警察が守ってくれたり、道路が混んでいても優先的に
通らせてくれたりするわけでもないのに、税の多少があるのは立派な差別と感じる。

一方に対しては
いくら働いても税金をとられるということでやる気をなくさせる。
もう一方に対しては、
そんなに働かなくても食べていけるということでやる気をなくさせる。
不思議な制度

アメリカ経済、の章
竹中語録ではないが、紹介されていたケネディ氏の言葉が印象に残る
"And so my fellow Americans: ask not what your country can do for you
- ask what you can do for your country."

ただ少しアメリカをよく書きすぎではないかと思う
フロンティア精神などではなく、経済利権により戦争を起こすことのほうが
動機としては大きいのではないか。

通貨については、
昔、アジアが困っていた時に、円資産で貸しこむべきであった
そうすれば円はもっと広がった、と当時の政治を批判。
私も時期によっては日本がアジア通貨の主導を握れたのではないかと...

改めて、本を読む前の印象よりも
自由競争
結果の平等ではなく機会の平等
を信奉する人なのだなと好印象を持った