金曜日, 5月 01, 2009

代表的日本人



海外では有名な本のよう。
海外の人たちに日本人がどう紹介されているのか興味があり購入、読了。
上杉 鷹山/上杉 治憲は「ケネディやクリントンが日本人の政治家の中で一番尊敬している
人物として上杉鷹山を挙げた」とかかれるとどんな紹介か読まずにはいられない。

取り上げられているのは以下の5人
西郷隆盛
上杉鷹山
二宮尊徳
中江藤樹
日蓮

最初の3人は楽しく読めた

西郷について
筆者は維新革命は
内政は、木戸孝允や大久保利通
革命後の国家の平和的な安定をはかる仕事では、三条実美や岩倉具視
この人々全員がいなくては、実現できなかった。
が、この人々は誰かが欠けたとしても革命は実現した。
唯一人、西郷を欠いては革命はなし得なかったと指摘。
また、20世紀までは領土=国力であったためやむを得ないが積極的に朝鮮への
出兵を画策。このあたりは早く「翔ぶが如く」などでトータルで読みたいところ。
貧しい出身であったため最後まで質素な生活を貫いた。
西郷の月収が数百円であったころ、必要とする分は15円で足り、残りは困って
いる友人なら誰にでも与えた。


上杉鷹山については、他の投稿やWikipediaに詳しいため省略


二宮尊徳は子供のころのエピソードが今日でも有名
16歳の時両親を亡くし、伯父に引き取られた
昼の仕事が終わってから勉強のために夜本を読んでいたら伯父に
「そんな役に立つかもわからない勉強に貴重な灯油を使うな」
としかられる。

それももっともと思い、自分で開墾し油をつくり勉強を再開
が、伯父から
「俺が面倒を見ているのだからお前の時間は俺の時間だ。読書のような無駄な
時間に使うな」と言われた。
尊徳はそれも当然だと考え毎日の労働(山へ荷物を運ぶ往復)中を本を読む時間とした。

その勤勉さが先にたち、その後の真に名を残した農業家(および政治家)の姿は
あまり知られていないのではないか。
荒れ地を甦らせたりナスのできばえから飢饉を予言するほど自然に精通していた。

「キュウリを植えればキュウリとは別のものが収穫できると思うな。
人は自分の植えたものを収穫するのである」