水曜日, 11月 29, 2006

DNSの持つ力と組織作りについて

一部技術的な内容、一部組織についてです

昨晩11/28(と書いてるうちに昨昨晩となってしまいました)
社より帰宅している道半ばに電話がかかってきました。

前日に弊社の利用するデータセンターにシステム移転を
行っていただいた関連会社(子会社)の担当の方でした。

「一点大事なことを報告忘れていまして。DNSの変更が
一部うまくいっていないようなのですがどうすればよろ
しいでしょうか?」とのこと。

口調が"ついで"のような口調であり、私は移転には全く
かかわっていなかったので少しとんちんかんに
「明日御社に行って情報確認させてください。
それまでに今のところわかっている情報を送って下さい。
帰宅途中なので家から調べます」
と切ったのですが、切ってから
「ん?普通に大問題だよね...」と思い直し引き返しその
会社へ事実関係を確認しに出社しました。


※しばらくやや技術的な話

サービスが見れるプロバイダと見れないプロバイダがある

ということで dig コマンドを使って「見れない」と言わ
れている環境になって一つずつ調べたところ

#該当ドメインは xxxxx.co.jp にて伏せ字
$ dig @ns2.iprevolution.co.jp xxxxx.co.jp
$ dig @ns1.bit-drive.ne.jp xxxxx.co.jp
返り値は確かに古いIPを指しているよう

$ dig @A.DNS.jp xxxxx.co.jp
$ whois xxxxx.co.jp
$ dig @ns1.xxxxx.co.jp xxxxx.co.jp soa
$ dig @ns2.xxxxx.co.jp xxxxx.co.jp soa
プライマリとセカンダリについてSOAを調べたところ
かなり気づきにくいミスだったので時間がかかりましたが
セカンダリ 2006081003
プライマリ 200611200
一桁少ないシリアルが登録されていたようです。

技術者一人のミスで会社の皆が築いてきた信用が
ここまで崩れてしまうことを久しぶりに見ました。


※そしてやや組織の話

その会社の社長も交えて本日会ったら
「え!なんで○○さん(私の名前)への電話がそんなに遅いの!?
僕もっと早く異常だから○○さんに相談しろといったじゃない」
と注意されていました。

社会人経験で充分学んだことですが改めて
* ネガティブ情報ほど必要な人達に早く共有しなければならない
* また部下にそのようにさせる教育をしなければならない
* 各自に提供するサービスへ責任感をもたさねばならない
という自明のことを改めて感じました