月曜日, 1月 17, 2011

情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」



自分では検索力はあるほうで、現代では検索力と調査力は限りなく近いものだと考えていたが調査とはもっと広義のものであると本書で理解した

調べるサイクルとは以下
1. 知識ギャップの認識->問題発見力、思考力
2. 自分の情報源リストとのすり合わせ->豊富な知識とそれを活用できる力/整理力
3. 情報の獲得->コンピュータなどのツール活用力
4. 検証/判断->分析力、判断力
5. 伝達->コミュニケーション力
6. 自分の情報源リストの整備->判断力、整理力、蓄積力

ビジネスでは調査の対象はおおむね以下
・企業
・人物
・業界/市場
・消費者

また、ネット業界にいると
調査=検索
と思ってしまいがちだが本書では以下を勧める(理由は本blogでは割愛)
1. 政府統計
最初に見るべき基本資料、ビジネスのための統計ではない
2. 業界団体による統計・資料
ビジネスにおいては貴重な情報源、業界の「内部」情報
3. 民間調査会社の市場調査レポート
高額だが他では得られない情報、どの業界のレポートもあるわけではない
4. 新聞・雑誌記事
速報性に優れる、さまざまな業界紙/誌がある、その時点での「ニュース」
5. ヒアリング
知りたいことを聞ける、十分な準備を経て行うもの

つまり、調査をする際にまずあたる一時情報としては
みかんの収穫量
=>農林水産省:果樹生産出荷統計
風邪薬の生産量
=>厚生労働省:薬事工業生産動態統計
プラズマテレビの生産台数
=>経済産業省:生産動態統計、機械統計
といった具合

データ集である
日本統計年鑑
日本国勢図会
自動車年鑑
外食産業統計資料集
アンケート調査年鑑
若者ライフスタイル資料集
なども上手に使いたい

また、民間調査会社(矢野経済研究所や富士経済など)が1冊5~15万円程度で販売しているケースも多い

新聞/雑誌は都立図書館など規模の大きな図書館で多くを見ることができる
ただし、量が多いので「雑誌新聞総かたろぐ」という年刊の目録を見るとよい

日比谷図書館、中央図書館、国会図書館、などを活用するとよい
ただし、特定の分野であれば業界団体が設置している専門図書館/資料室が効率的なこともある


★★★★