月曜日, 8月 17, 2009

千円札は拾うな。



千円札(例えば残業代の例え)を拾うことを考えて視野を落とすと大事なものを
見落とすぞ、という主張。

1.勤勉は悪、努力は報われない。
何を勤勉といい、どういうことを努力というのかという言葉の定義が昔と今と
では違っている。今は人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、
新しいやり方を考え、実行することが勤勉であり、最も短い時間で成果を出す
ための工夫をすることが努力である。
現代では勤勉の反対語は怠惰ではなく不変。変化し続けることが時代に求め
られる勤勉さ、である。人と同じやり方を捨て、より大きな成果を生む別の
方法を考え実行する。より短時間でその成果を得られるように工夫し続ける。
これが努力と説く。

2.優秀な人材には仕事をさせない
優秀な人に「自由な時間」を与える程効率的な戦略はない

3.自分でできることは自分でしない
自分は新しいより価値のあることに時間を割くこと

4.値切りは半額に、値上げは三倍に
これは幸之助さんが言われたそう
「1割2割は値切ってはいけない。半額に値切らなければダメだ。」
1割安くしろ、と言われたら相手は今の方法で努力をしてしまい結果的に不幸になる。
値上げも一緒で2~3割の値上げではお客さんの不信を買う。
商品そのものを変えるような3倍の値上げでなければならない。

などなど。なかなかためになる。

1章 成果を生み出す「時間」のとらえ方
〜時間の常識はゴミ箱へ〜
 勤勉は悪、努力は報われない
 残業をやめれば給料は増える
 優秀な人材には仕事をさせない
 「本郷猛」を鍛えてはいけない
 自分でできることは自分でしない
 値切りは半額に、値上げは三倍に
 売り上げを伸ばすために顧客を捨てる
 大切すぎる顧客は作らない
 一手先で「損」と見なすか、三手先の「得」を見越すか
 四半期決算の落とし穴


2章 利益をもたらす「お金」の上手な使い方
〜お金の常識はゴミ箱へ〜
 経営とは買い物だ
 「お金は血と汗と涙の結晶」という考えを捨てる
 損をしないとお金の使い方はうまくならない
 社員の決済能力が会社の業績を決める
 決算書に表れない投資のリターン
 社員のために気持ちよく無駄金を使う
 無駄のないところに豊かさはない
 まず「借金」から始めよう
 晴れた日にこそ傘をさす
 タクシーに乗るのに理由はいらない
 贅沢の基準は自分で決める
 質の追求に限界はなく、量の追求に未来はない
 家を売ってワインを買っても人生は破綻しない


3章 大成する「いい男」「いい人材」の見抜き方
〜人を見る目の常識はゴミ箱へ〜
 男性アイドルの頂点は髪型でわかる
 変化値は捨てられるものの量で決まる
 女性が「いい男」を決めている
 大成する男はお金と時間の使い方が違う
 彼氏は「彼女がいる人」の中から選ぶ


4章 トレンドを捨て、「本質」を貫く考え方
〜常識を捨てる勇気ある決断〜
 即決にこそ、価値がある
 大きいことはもはや安定ではない
 三年後の百億のために今の四十億を捨てる決断
 本質とトレンドを見誤らない
 「似合うスーツ」は選んではいけない
 二十メートル掘り進めた穴を潔く捨てられるか
 自分の給料を下げる努力
 経営に不可欠な「売り上げ設計図」
 リスクという言葉の本当の意味

目次参考