水曜日, 9月 09, 2009
ちゃんと儲けたい人のための株投資戦略の基本
投資の初歩をテクニカルを中心に書かれている本
ボリンジャーバンドや損切り、さや取りなどの項目が参考になった
ボリンジャーバンド
1990年1月〜2003年10月の日経平均株価でシミュレーション
1.判断は週足
2.移動平均線が上昇中のときに株価(週足の終値)が移動平均線を下から上に抜いたら翌週の寄付きで買う
3.株価(週足の終値)が移動平均線からある程度乖離したら、翌週の寄付きで売る
売りと判断する基準はボリンジャーバンドで決める
4.株価が買値から10%下落したら損切りする
という条件
著者のシミュレーションで
週移動平均線:14週
売りのボリンジャーバンド:1.6σ
が一番効果を得られたとのこと
ただしこの期間は下げ中心であったので14年間で56%であった
売りも併用すればもう少し出動機会が上がり好結果につながったのかも
日経平均は株価が大きく飛ぶことはないため比較的負けにくかったが
個別銘柄では個別の材料で株価が飛ぶため勝率は高くならない。
良い結果が出る、と書かれている銘柄でも週移動平均と売りのボリンジャー
バンドの値をチューニングしてはじめて良い結果が得られた。
沖電気:
11週と1.8σで286.2%
松下電器:
18週と2.1σで118.8%
ソニー:
13週と2.2σで124.7%
トヨタ:
15週と2.2σで176.7%
ホンダ:
10週と1.6σで132.8%
キヤノン:
10週と1.8σで267.1%
信越ポリマー:
11週と2.0σで293.0%
イトーヨーカ堂:
12週と1.6σで130.6%
イオン:
17週と1.8σで184.3%
同じキヤノンでも2000年以降では条件を変化させないとうまくいかなかった。
他にも損切りは値動きの小さい銘柄では5~7%大きい銘柄では10%程度で
機械的に損切りすべし、例えばソニーをRCI指標で買うシミュレーションを
したところ、-8%で機械的に損切りするのが一番効果的であった。
さや取りは値動きの似る2銘柄、例えばここでは東芝と三菱電機の差が余りに
広がればその時点で一方を空売り/一方を買い、差が縮まった時に決済。