水曜日, 1月 09, 2013

日本の歴史〈22〉大日本帝国の試煉


日本の歴史〈22〉大日本帝国の試煉 (中公文庫)
日本の歴史〈22〉大日本帝国の試煉

日清日露あたりが主なテーマの巻

日清では戦勝しながらも三国干渉で実質勝利を取り上げられ
国家の財布をひっくり返しても全く足りず、高橋是清などが奔走し諸外国から大量の借金をしてまで勝利した日露戦争では
ロシアは敗戦国ではない、だからいかなる不利な講和も結ばない
という態度で、さすがに交渉相手のウィッテは敗戦国として適度な線で結ぼうとしつつもロシア皇帝が
1ルーブルも払うつもりはない
なんならもう一度やるか?
という態度から日本はあきらめざるを得なくなる

国民は
明治政府の言うように一流国になるまで自分たちは貧乏でいい
と、生活に耐え続けてきたのに、日清日露の結果から一流国であるのに自分たちの暮らしは変わらず苦しい
そこでロシアとの交渉では賠償金を取れなかったということで
日比谷焼打事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%AF%94%E8%B0%B7%E7%84%BC%E6%89%93%E4%BA%8B%E4%BB%B6
にまで発展する
交渉にあたった小村寿太郎への非難は激しいものが予想され、Wikipediaにも
首相の桂と海相の山本権兵衛は小村を新橋駅に出迎え両脇を挟む様に歩き、爆弾等を浴びせられた場合は共に倒れる覚悟であったという。
とある。

日本中が国家というものに参加してから愛国心を持ちつつも
君死にたまふことなかれ
http://www.geocities.jp/the_longest_letter1920/kimi_shinitamou_koto_nakare.html
に代表されるような厭戦気分が蔓延していた