ハンニバル戦記の下
ハンニバルは本当に執念の人
ローマ滅亡、という目的であり夢に向かってまさに自分の人生の全部をベットした
10年以上も極寒でも猛暑でも一兵卒と同じように地面に寝起きし、数万の人間と数千の馬の食料を常に確保し、ローマ連合をどうすれば解体できるかを生涯考えていた
ハンニバルの勝算は
ローマ連合を解体できれば勝てる
だったが、その誤算は、危機に直面してむしろローマ連合の結束は強まってしまったこと
ハンニバルの戦略をローマ側から見て経験し、一番の体現者となったスキピオが師匠であるまずはハンニバルの故郷スペインを攻め、次にカルタゴ本国でハンニバルを破りハンニバル戦争に終止符が打たれる
英雄を必要としないローマというシステムは、この国家的英雄に対してしばらくは元老院の第一人者として迎えるがその後、オリエントの戦での経費の使い道に疑いあり、というありもしない疑いをかけスキピオ裁判なんてものを起こしてしまう
スキピオはもう嫌になって隠居してしまう
墓だってローマにつくんないもんねー
と
スキピオのやったことを振り返ると、後の"ローマが生んだ唯一の天才"であるカエサルもおそらくスキピオをだいぶ参考にしたんだろうな、と感じられる
誰がなんと言おうとスキピオは天才で超ナイスガイだろうけど、それにさらに精神的なタフさを持ち合わせたのがカエサルなんだろうな
反対勢力は説得を試みるけどそれでもダメならすりつぶして飲み込んでやんよー
的な