月曜日, 1月 28, 2013

ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)



この巻はカエサルがはじめたのかガリアやゲルマンがはじめたのか今となってはわからないガリア戦記が主
ただしフランスやドイツ、イギリスまでもが
この時代にカエサルに攻められてローマ化されたからおれんところは文明化が早かった
と攻められた早さを競うようになるという現代では面白い現象がw

後に完全に元老院と対立するわけだけど、ローマの法律では専守防衛となっているもののガリア戦役については微妙なところなので=どっちが先に手を出したなんてあとづけなので、民衆は興奮しているものの元老院は冷静に見ていた。

はじめて読んだ時は戦争の描写もおもしろく読んだけど2回めなので流し読みしました
どこまで塩野さんのひいきがはいってるかわかんないのでね

ただカエサル氏のビジネスの箇所は繰り返しになるけど自分も見習わねば
主人公ブレヒト
彼はもともとカエサルの債権者として付き合い始めたのにいつのまにかカエサルの秘書のようになってしまった
その主人公の口を通じての総括
「あの人が金の問題で訪れた連中相手にどう対するかを眼にするたびに、
わたしの胸の内は敬意でいっぱいになるのだった。
それは、あの人が金というものに対してもっていた絶対的な優越感によるものだと思う。
 あの人は金に飢えていたのではない。
他人の金を自分のものにしてしまうつもりもなかった。
ただ単に、他人の金と、自分の金を区別しなかっただけなのだ。
あの人の振る舞いは、誰もがあの人を助けるために生まれてきたのだという前提から出発していた。
わたしはしばしば、金に対するあの人の超然とした態度が、債権者たちを不安にするよりも、
彼らにさえ伝染するさまをみて驚嘆したものだ。
そういうときのあの人は、かの有名なカエサルの泰然自若、そのものだった」