水曜日, 1月 16, 2013

ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中)



第三巻は当分昔に書いてその後も読んではいたけど書かずに放置していた
整理のために今一度読んでいます
ポエニ戦役自体は三巻から始まっていたけど、タイトルのハンニバル戦記はここからはじまる
欧米圏の人がいやに
ハンニバル
という響きが嫌かというと、2000年以上経った今でも猟奇映画のタイトル?主人公?にも使うぐらい
悪い子はハンニバルに連れ去られちゃうぞ><
的な使い方をするらしい

ハンニバル戦記の主人公ハンニバル
もともとは肥沃な大国アフリカ/カルタゴの出身だったんだけど、子供の頃からスペインに渡る父ハミルカルが
一生をローマへの復讐に捧げると誓え、誓わないと捨てていくぞ
と教えられてきたので、彼にとっては人生の目的が打倒ローマだった

そして30歳も近くなった頃に、第一次ポエニ戦役の講和条約もあったので充分にローマを威嚇して
こちらから手を出したんじゃないぞ
というていを作った上で先にローマに手を出させ、その後ローマと闘いを始める
目をつぶって想像してみるとすごいんだけど、数万の人間と数千の馬と数十の象を連れて真冬のアルプスを超えさせた
途中であったガリア人たちも
自分の目的はローマだけだから
と買収したり傭兵したりしていく
アルプスを超えた時には3万数千になっていたというから一大事業

そこからは、他のカルタゴやエジプトと比べればまだまだ発展途上の新興国ローマに対して、現代でも戦術が研究されているハンニバルが戦の仕方を教えてやる、とばかりに勝って勝ちまくる

この後は制度疲弊して内部から壊れていくローマはあっても外敵から攻められてあわや、となることはないのでその意見で血沸き肉踊る傑作