司馬さんの分析では、革命に必要な役割は
最初が思想家
吉田松陰がこれにあたる。非業の死を遂げる。
次に戦略家があらわれる
高杉晋作や西郷隆盛が該当し、これも非業の死を遂げる
三番目に登場するのが技術者
技術とは科学技術であってもいいし、法制技術、軍事技術であってもいい
もちろん大村益次郎はこの技術者にあたる。
江戸に残った幕軍残党との上野戦争も、戦争になったら江戸が火事になってしまうのでそれを避けるために江戸に起きたそれまでの大きな火事を研究し、準備をした上で1日でかたをつけた。
「戦が足りない、国土を焦土と化してはじめて新しい日本が生まれる」
と考えていた西郷は、東北に残っていた幕軍討伐を益次郎に直訴するが
「もうては打ってあります。あなたがいかれるほどのものではありません。それに現地に着く頃にはもう終わっています」
と言われたため、職を辞し私人として薩摩で兵を募って東北に向かった。
が、ことごとく益次郎の言うとおり、西郷が着く頃には終わっていた。
この時代の英雄である西郷を足利尊氏のような人物としかていなかった。
後の西南戦争を予言し日本陸軍の整備をしつつ弟子の山田顕義に託した。
言葉足らずの面があったため理解されず、特に海江田信義とはうまく行かずに最後は暗殺され、日本は惜しい才能をなくしてしまう。