
青い蜃気楼―小説エンロン
黒木 亮
アメリカにかつて存在していたエネルギー企業エンロンを描く経済小説
これは以前読んだことがあるけどその上で再読した
CEOケネス・レイ
COOジェフリー・スキリング、途中からCEO
アンドリュー・ファストゥ、途中からCFO
レベッカ・マーク
あたりが主要な登場人物
粉飾決算だったり関連会社への簿外飛ばしだったりで投資家を呼び寄せて時価総額経営を地で行く
COOジェフリー・スキリングは途中で
「もう駄目かもわからんね」
と思い辞職してCEO職をケネス・レイに返すものの時遅く一級戦犯として今でも係争中
ケネス・レイは政治活動がもっぱらで、もしかしたらほんとに知らなかったのかもしれないけど係争中のまま数年前に亡くなる
テキサス基盤であったことからブッシュ一家とも親しかったものの、状況がやばくなると政治家は蜘蛛の子を散らすように逃げて言った
レベッカ・マークは途中でジェフリー・スキリングに追い出されたのが幸いして訴訟も終わり財産も保全されているとのこと
今では家族と共に田舎の牧場で暮らしつついくつかの活動をしている
企業戦士としては負けたものの人生には比較して勝っている、かくありたい
★★★★