金曜日, 3月 20, 2009
有望株の選び方
少しミーハーなタイトルであるが、amazonにて評価が高かったため購入し読了。良著。
1.株式投資の基本
2.シクリカル(景気循環)株を探す
3.バリュー株を探す
4.成長株を探す
にわかれているが、恥ずかしながら一番重要な1と2が一番勉強になった
株に投資するのであれば以下の事実は知っておいてよいかも
東京市場は
1位:ニューヨーク13.3兆円
2位:東京4.6兆円
3位:ナスダック3.6兆円
4位:ロンドン3.1兆円
5位:ユーロネクスト2.7兆円
に位置づける市場である(2005年末)
東証一部には33業種存在し時価総額順に並べると
1位 電気 13.35%
2位 銀行 13.03%
3位 輸送用機器 9.47% (自動車/自動車部品/造船会社)
4位 化学 5.33%
5位 情報通信 5.17%
以上1~5位で時価総額の46.3%
6位 卸売業 4.46%
7位 機械 4.45%
8位 小売業 4.38%
9位 医薬品 3.73%
10位 電力ガス 3.60%
以上1~10位で時価総額の66.7%
(2006年4月)
この不況下で電機業界を刺激してみようというのは
1位のところを刺激してみましょうか、という発想。
さらに別の分類として
ハイテク33.7%
シクリカル(サイクルの派生語、景気循環)18.8%
広義の内需47.5%(内訳:純粋内需16.8%金融20.9%防御的9.9%)
投資でも、5W1Hが大事で
Who/What/When/Where/Why/How
「何をいつ買うか」が重要と説く。
シクリカルとは
化学/卸売/鉄鋼/非鉄/ガラス土石/繊維/石油石炭/ゴム/紙パルプ/海運/鉱業
のことであり、景気に先行して原料が動き結果として株価が動くと展開。
三井金属と日経平均の比較(1年)ではシクリカルである三井金属のほうが先に動くでしょ、という話なのですが、
やはり本向けにデータ作ってますかね...特にこのグラフではそうは読めない。
三井化学と日経平均(10年)ならそう読もうと思えば...
シクリカルの使い方としては
1.原料の価格を見てシクリカル自体に投資する
2.シクリカルが動いたのを見て他業種に投資する
がある
相場は絶望の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、幸福とともに消滅する
の懐疑や楽観の箇所を見つける、ということ
何の情報をどこで入手するかについては
・日経夕刊
「海外商品先物・現物」の値動き
エネルギー価格/貴金属・非鉄価格/農作物価格
これらの合成である「日経国際商品指数」「ロイター指数」
・日経朝刊
夕刊の情報+鋼材価格/ゴム/繊維/半導体DRAM価格
バリューと成長については他の書籍の方が詳しく、ここでは障りだけなので割愛